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バスケのスキルトレーナー・スキルコーチになる方法とは?

2023.05.15

高校バスケットボールをテーマにしたアニメ映画の大ヒットでバスケ人気が再燃しています。これを機にバスケットボールの競技人口が増えそうな勢いですが、日本ではまだ浸透していないのがバスケのスキルコーチやスキルトレーナーです。

これからバスケの初心者だけでなく、バスケ経験者が本格的にスキルアップするうえでますます注目される存在になるでしょう。ここではバスケのスキルコーチおよびスキルトレーナーになるためにはどのような方法があるのか解説します。

目次

1.バスケのスキルコーチとは

2.スキルコーチとスキルトレーナーは違う?

3.日本におけるスキルコーチの現状

4.バスケのスキルコーチに資格は必要?

 コーチライセンスをとるには

5.バスケのスキルコーチになる方法

 ミニバスや中高生のバスケチームで経験を積む

 バスケットボール教室を開く

 自らバスケのスキルを発信する

6.まとめ

 

1.バスケのスキルコーチとは

バスケットボールではチームの責任者である監督やチームを主導するヘッドコーチ、ヘッドコーチをサポートするアシスタントコーチなどがいますが、スキルコーチとはその名の通りスキル(技術)を教えるコーチです。ヘッドコーチのようにチームの戦術を指導することは基本的にありません。チーム全体でトレーニングする際も各選手の個性に合わせて技術指導を行います。

男子バスケットボールのプロリーグ・NBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)の本場、アメリカでは高校生や大学生のときからスキルコーチをつけて技術を教わります。ドリブル1つとってもプロがやっているようなバリエーションのあるやり方を学び、ゲーム中にプレーしながらシュートする方法や成功率を上げるコツなどまさに“スキル”を身につけていくのです。

スキルコーチはさらに攻守の基本ともいえる1対1(1on1)での駆け引きや、ディフェンスの理論と技術、パスのバリエーションからボディコンタクトのやり方まで指導して、選手のスキルアップをはかります。アメリカではバスケットボールプレーヤーが自分を成長させてくれる優れたスキルコーチを探そうとするので、コーチ側も選んでもらうために努力しなければなりません。

 

2.スキルコーチとスキルトレーナーは違う?

スキルコーチとスキルトレーナーは技術指導を行うという点で同じ役割といえますが、シチュエーションによって呼び方を使い分ける場合があります。

バスケットボールのチームに所属して監督やヘッドコーチなどと連携しながらプレーヤーを指導する場合を「スキルコーチ」と呼び、チームに所属せずプレーヤーと個人契約を交わしてチーム外で指導する場合を「スキルトレーナー」と呼ぶことがあります。

その分類によるとスキルコーチはチームに所属しているので個々の選手を分析してシーズンを終えてからもバスケットのスキルやスポーツ学に基づいてコーチングを行います。また監督やヘッドコーチがチーム戦術として何を求めているかを把握して選手を指導することでチーム力をアップさせることが役割となります。

一方でスキルトレーナーは個人契約を交わした選手をオフシーズンに指導するケースが多く、選手はプレーの幅を広げるためにチーム外でトレーニングすることでスキルアップすることを目的に契約するのです。ただシーズンがはじまったときに選手がチームでよいパフォーマンスができるようにチームの戦術まで考えて指導する優秀なスキルトレーナーもいます。

 

3.日本におけるスキルコーチの現状

アメリカでバスケットボールのスキルコーチやスキルトレーナーと呼ばれる存在が注目されはじめたのは2011年から2012年頃だといわれます。現在では高校生や大学生のトップレベルのプレーヤーは当然のようにスキルコーチやスキルトレーナーと契約するアメリカでさえ10数年の歴史にすぎません。日本ではまだあまり知られていないのも無理はないでしょう。

NBA選手から信頼される有名なスキルコーチが2015年に設立したNBAスキルトレーニング企業は、米フロリダ州オーランドを拠点に世界各国で活動しています。日本バスケットボール界にアメリカのスキルトレーニング理論を伝えて選手の技術向上をはかり、アメリカ出身の有望なプロ選手を日本のBリーグに誘致して米国でトレーニングする日本人選手を増やすことなどをミッションに掲げています。

そうしたなか、日本人NBAプレーヤーの活躍や前述したようにバスケ漫画の人気再燃によって日本でもバスケットボール熱が高まっています。バスケットボールがもっと上手くなりたいと思う人が増えればスキルコーチやスキルトレーナーが必要とされ、プレーヤーがコーチと個人契約を交わすことが普通に行われる時代がやってくるかもしれません。

 

4.バスケのスキルコーチになる方法

バスケットボールのスキルコーチやスキルトレーナーになるための資格はあるのでしょうか?結論からいうと現在のところそれに特化した国家資格はありません。資格がなくてもスキルコーチやスキルトレーナーになることは可能ですが、日本バスケットボール協会 (JBA)によるコーチライセンス制度については認識しておくべきでしょう。

バスケットボールの試合で指揮を執るにはコーチライセンスを取得していることが条件とされます。コーチライセンスはコーチに必要な知識・能力等を身に付けることで、プレーヤーが安心・安全にプレーできる環境を保ち、スポーツの楽しさを広げるために設定されたものです。

「JBA公認E-2級コーチ」から「E-1級」、「D級」、「C-2級」、「C-1級」、「B級」と上がり「JBA公認A級コーチ」まであります。たとえばミニバスのコーチは都道府県レベルで「E-2」、ブロックレベルで「E-1」、全国レベルで「D」と大会によって必要なコーチライセンスが違ってきます。

中学生・高校生のバスケットボールはコーチライセンスがなくてもコーチを務めることが可能ですが、「E-1」のコーチライセンスは持っていた方が安心です。大学生や社会人のチームを指導するには一般のカテゴリーなので「C」、WJBL(バスケットボール女子日本リーグ)や B.LEAGUE(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)になると「S」のコーチライセンスが必要です。

コーチライセンスをとるには

スキルコーチやスキルトレーナーに特化した資格はありませんが、コーチライセンスをとっておくと信頼性も高まります。コーチライセンスを取得するには指導者養成講習会に参加する必要があります。

各ライセンスによって講習内容が違い、講習会開催団体は「E級」、「B級」、「A級」、「S級」および「ジュニアエキスパート」、「キッズサポーター」はJBAですが、「D級」と「C級」は都道府県協会が主催します。

受講条件と講習時間も「E級」は15歳以上でeラーニングによる受講、「D級」はE級保有者・18歳以上で13.5時間(2日程度)とそれぞれ違い、「A級」の場合はB級保有者・22歳以上で講習時間は5日程度となります。

受講料は「E級」の2,200円から「A級」の55,000円、「S級」の275,000円までかなり差があります。年間登録料や資格有効期間などもよく確認しておきましょう(『JBA』ホームページ「コーチライセンス概要」より)。

 

5.バスケのスキルコーチになる方法

スキルコーチになるためには技術と経験が必要です。アメリカでは数え切れないほどのスキルコーチ、スキルトレーナーが存在しますがレベルはさまざまです。プレーヤーを納得させるだけの実力がなければ契約してもらえません。日本ではまだスキルコーチがそれほど知られていません。元バスケットボールプレーヤーとして知名度があればスキルコーチを依頼されるかもしれませんが、一般的には積極的にアピールして認識してもらうことからはじまります。

チームに所属するスキルコーチになる場合やプレーヤーと個人的に契約を交わすスキルトレーナーになる場合ではきっかけも違ってきますが、いずれにせよ次のような方法が考えられます。

ミニバスや中高生のバスケチームで経験を積む

JBAによると「大会においてベンチで指揮をとる(スコアシートにサインする)コーチ」は資格が必要だとしているので、スキルコーチは資格がなくても練習で技術を教えることは可能です。まずはボランティアでコーチを務めて経験を積みましょう。選手たちの信頼を得るうえにスキルコーチとしての実力を関係者にアピールすることができます。自身もチームを指導するためのスキルアップがはかれるため、チーム所属のスキルコーチにつながるかもしれません。

バスケットボール教室を開く

自分でバスケットボール教室を立ち上げてスキルコーチとして指導する方法もあります。バスケットボール教室は子どもに教えるイメージがありますが、最近では大人に向けたバスケスクールが増えています。

初心者にはどのように教えたらよいか綿密なプランを立てる必要があるため、自身もコーチングの勉強になります。また学生時代にバスケットボール部で活躍した感覚が忘れられず、社会人になって再びバスケをやりたくなった人たちを相手にするたこともあるので、スキルコーチとしての実力を存分に発揮することが可能です。

自らバスケのスキルを発信する

すでにアメリカで活躍しているスキルコーチなどがセミナーを開催したときにボランティアでアシスタントを務めて存在をアピールすることは効果的です。スキルコーチとしての実力を認められることで依頼につながる可能性も出てきます。人気があるスキルコーチは自身のYouTubeチャンネルを立ち上げて、バスケットボールのスキルをはじめ理論について配信しているケースが少なくありません。そのように自らアピールしていく姿勢は参考にしたいものです。

 

5.まとめ

スキルコーチとして活動を続けるには自身も成長して信頼されることが大切です。スキルコーチに国家資格はありませんが、専門スクールのバスケコーチ養成講座を受講することでJBAと日本体育協会公認のバスケットボールコーチの資格・ライセンスを取得するなど継続的な努力が必要となります。

以上バスケットボールのスキルコーチ、スキルトレーナーについて解説しました。最後までお読みいただきありがとうございます。

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