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バスケの審判になる方法を解説 仕事内容や必要な資格、役立つスキルを紹介

2023.05.17

バスケットボールの公式試合で審判を務めるには、ライセンスを取得して、JBA公認審判員になることが必要です。JBA公認審判員には、一定の条件を満たしていれば、誰でもなることができます。本記事では、バスケットボールの審判のなりかたや、必要なスキルについて説明します。

 

目次

1.バスケの審判とは

2.バスケの審判(JBA公認審判員)になるには

 eラーニングを受講する

 登録手続きを行う

 大学や専門学校でさらに深く学ぶ

3.どのライセンスでどんな試合の審判ができるか

4.審判ライセンスの取得条件

5.バスケ審判の仕事内容とは

6.バスケ審判に必要なスキルとは

7.ライセンスの更新

8.ライセンスの有効期間

 

1.バスケの審判とは

バスケットボール審判員は、バスケットボールの試合をスムーズに進めるために必要不可欠な存在であり、大きな役割と責任を担っています。バスケットボール審判員は、試合を監督し、正確にポイントを数え、反則やその他の違反を監視します。
審判員は、試合が問題なくできるように、公正かつ中立的な立場を維持しなければなりません。問題が発生した場合には、速やかに対処することが必要で、審判の技術的なスキルだけでなく、判断力やコミュニケーションスキル、ストレス耐性に加え、リーダーシップが求められます。審判員の判断ひとつで、試合の状況が覆ってしまうこともあり、その責任は非常に大きいといえます。

 

2.バスケの審判(JBA公認審判員)になるには

地区大会や全国大会、B.LEAGUEなどの大会で審判をつとめるには、ライセンスを取得してJBA(公益財団法人日本バスケットボール協会)公認審判員として登録することが必要です。ライセンスを取得し、審判員としてJBAに登録申請を行うことで、審判として活動できるようになります。
ライセンスは現在、E級~S級までの6段階に分かれています。審判初心者の人は、最も簡単なライセンスであるE級の取得を目指すとよいでしょう。E級ライセンスは、次の方法で取得できます。

eラーニングを受講する

eラーニングとは、自宅のパソコンや手持ちのスマートフォンで資料をみて勉強する方法です。JBA公認審判員のE級ライセンスは、eラーニングを受講するだけで取得できるため、パソコンやスマートフォン、タブレット端末があれば誰でも挑戦できます。

eラーニングでは、バスケットボールのルール、審判の動きやゲームの進め方について資料をみて学習します。学習の最後にルール確認テストがあり、テストで80点以上の点数を取れれば合格です。バスケットボールの基本的な部分から勉強できるため、バスケットボール初心者や審判が初めてという人でも挑戦しやすいでしょう。

eラーニングの概要は下記のとおりです。

  • 学習所要時間は120分程度、パソコン、タブレット、スマートフォンで受講可能です
  • 基本のルール、審判のシグナル、審判の動き、ゲームの進め方などについて出題されます
  • 最後にルール確認テストが設けられています(問題数20問、1問5点、80点以上で合格)
  • 受講料1,100円、システム手数料300円が必要です
  • 受講開始から30日以内に学習が終わらなかった場合は不合格となります
  • 期間中であれば学習を中断して、別日に途中から再開できます
  • 不合格になった場合で再挑戦する場合には、再度受講料の支払いが必要です

登録手続きを行う

eラーニングを受講し、テストに合格しただけでは審判として活動はできません。テストに合格したら、JBAに審判員として登録手続きを行いましょう。登録手続きは、JBAの公式サイトから行えます。登録手続きを行うことで、ライセンスが有効となり、審判として活動できるようになります。

大学や専門学校でさらに深く学ぶ

ライセンスがあれば試合での審判はできますが、審判に必要なことはそれだけではありません。たとえば、大学の授業や専攻によっては、スポーツ関連のさまざまな授業を受けることで、スポーツ全体に対しての視野が広がります。バスケサークルなどがある大学に通うことで、練習試合で審判の経験を積めるかもしれません。

専門学校などでは、バスケットボールに詳しいプロの講師から指導を受けることで、審判としても早く成長できるでしょう。審判として活躍したいのであれば、これらの進路を選択することも有効な手段です。

 

 

3.どのライセンスでどんな試合の審判ができるか

ライセンスが無くても仲間と楽しむバスケットボールなどであれば審判はできます。しかし、公式戦の審判を担当したい場合は、審判ライセンスを保有していなければなりません。

各ライセンスで審判を担当できる試合の範囲は下記のとおりです。

  • E級 地区、連盟が主催する試合の審判ができます
  • D級 地区、連盟が主催する大会の審判ができます
  • C級 都道府県大会の審判ができます
  • B級 ブロック協会が主催する大会および、都道府県協会が主催する試合の審判ができます
  • A級 JBAが主催、管轄する大会およびブロック協会主催する全国大会の審判ができます
  • S級 トップリーグおよびJBA主催、管轄の大会の審判ができます(B.LEAGUE、WJBL公式戦)

 

 

4.審判ライセンスの取得条件

審判ライセンスの取得に挑戦できる人の条件は下記のとおりです。

  • E級ライセンス(12歳以上、審判資格無しの人)
    E級ライセンスは、審判経験がない人や、これから審判を始める人向けの資格です。E級審判新規取得eラーニングを受講してテストに合格すれば取得できます。実技試験はありません。
  • D級ライセンス(12歳以上、資格無しまたはE級所持の人)
    D級ライセンスは、審判ライセンス無しの人またはE級ライセンスを持っている人が挑戦できます。すでに審判の経験がある人に向けた資格で、D級審判実技講習会への参加が必要です。
  • C級ライセンス(12歳以上、E級またはD級ライセンス所持の人)
    C級ライセンスは、審判ライセンス無しでも受験はできますが、十分な審判実績と経験がある人向けのライセンスです。C級審判実技審査会への参加が必要です。都道府県大会の審判ができる実技審判レベルが必要とされています。
  • B級以上のライセンスを取得するためには、下位ライセンスの取得が必要です。たとえば、B級ライセンスを取るためにはC級ライセンスが必要で、A級ライセンスを取るにはB級ライセンスが必要です。また、B級以上のライセンスを取る場合には、実技審査に加え、フィットネステストが課されます。A級とS級に関しては50歳未満の人しか取得できません。

 

 

5.バスケ審判の仕事内容とは

審判の仕事内容については、バスケットボールの競技規則第47条「審判:任務と権限」に記載されています。競技規則は、JBAのホームページから確認できます。(参考:2023競技規則・公式解説http://www.japanbasketball.jp/files/referee/rule/2023rule.pdf

かんたんに審判の仕事内容をまとめると次のとおりです。

  • チームベンチやスコアラーズテーブルを含む境界線の内外で起きたファウルなどの違反に対して判定を下す
  • ファウルなどでゲームを止める場合に笛を鳴らす
  • 違反を判定するときは、ルールの精神と目的を考えて、公平にゲームを進行する

審判の仕事は、プレイヤーがルールに沿って試合を行っているかを判定することです。競技規則47条の8には「審判の判定や決定には異議を唱えたり無視したりすることはできない」と記載されているように、特別な状況を除いて、プレイヤーたちは審判の判断や決定に従わなければなりません。

このように、審判には強い権限があり、審判の裁量によって試合の流れを変えてしまうほどの力を持っています。したがって、審判の責任は重く、ルールに関する深い理解はもちろん、ゲームの流れを考慮して、その試合に何が大切なのかを考えながら判定を下さなければなりません。ほかにも、試合開始前の設備の確認、他の審判との打ち合わせ、試合後の振り返りなども、審判の大切な仕事のひとつです。

 

 

6.バスケ審判に必要なスキルとは

バスケットボールの審判員には、正確な判定力や公平で迅速な判断力、プレッシャーへの耐性が必要です。審判員は試合中、常に冷静でなければなりません。試合はプレイヤー、コーチ、観客にとって重要なものであり、間違った判断を下さないようにしなければならないため、重要な試合では大きなプレッシャーを感じることがあります。

さらに、周囲とのコミュニケーション能力もバスケットボールの審判員にとって重要なスキルです。審判員は、コーチや他の審判員など、多くの関係者とコミュニケーションを取ることも少なくありません。試合中には、チームのコーチやプレイヤーからの問い合わせや、クレームに対応することもあるでしょう。そのため、他の審判員と協力してプレイを判断するコミュニケーション能力が必要です。

 

7.ライセンスの更新

JBA公認審判員のライセンスは、一定期間ごとに更新する必要があります。

具体的には下記のとおりです。

  • B,A,S級ライセンスは、毎年開催される更新講習の受講が必要です。講習に合格すると、翌年から1年間の審判登録が可能です。
  • E,D,C級ライセンスは、西暦奇数年度に開催される更新講習の受講が必要です。合格すると翌年から2年間の審判登録が可能です。

注意しなければならないのは、ライセンスは持っているだけでは有効になりません。上記のような講習を受講して、審判員としてJBAに登録申請することで、はじめてライセンスが有効になります。とくに、はじめて審判ライセンスを取得した人などは、登録申請を自ら行う必要があるため、忘れずにJBAのホームページから申請するようにしましょう。

 

 

8.ライセンスの有効期間

ライセンスは4月〜翌年3月までの1年間有効です。ライセンスは取得したあとに、登録手続きを行う必要があり、登録手続きを行わない場合、ライセンスは無効になります。

ここまで、JBA公認審判員になるために必要な手順やスキル、ライセンスの更新についての説明をしました。バスケットボールの試合において、公正な審判を行うことは、審判員の重要な役割の一つです。さまざまな試合で審判員としてのスキルを向上させ、より上級のライセンスの取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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