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プロ野球トレーナーになるには 年収や仕事内容を解説
2023.03.22プロ野球選手の年収はとても驚くような金額ですよね!WBC「ワールド・ベースボール・クラシック」に出場するようなメジャーリーガーの収入は、TOP選手の場合1試合数百万ともいわれています。
また、プロ野球選手は子どもの将来なりたい職業ランキングで常に上位にランクインする夢や勇気を与える職業です。今回はそんなプロ野球選手を支えるトレーナーという職業についてご紹介します。トレーナーになるために必要なこと、年収や仕事内容など、トレーナーを目指す人が知りたいことをまとめました。
目次
1.プロ野球トレーナーとは?
プロ野球の各球団は平均して10人前後のトレーナーを抱えており、大きく4つの役割を担っています。
トレーナーの役割
- 健康管理
トレーナーの役割の一つは各選手の健康管理です。プロ野球選手は身体ひとつで厳しい戦いに挑んでいるため、毎試合でベストパフォーマンスを出せるよう最適なコンディションに調整する必要があります。トレーニング前後や試合前に身体の状態を確認し、栄養学や医学の知識を活かして選手の健康管理をサポートします。
- トレーニング指導
適切なトレーニング指導をおこなうのもトレーナーの仕事です。試合で結果を出すためには、スイングスピードを高める、投球速度を上げる、走力を強化するといった肉体改造が必要になります。選手のパフォーマンスを高めるための身体づくりをおこなうために、トレーニングメニューの構築やトレーニングサポートを実施します。
- 予防ケア・応急処置
トレーナーは、選手のパフォーマンスを高める指導だけでなく、怪我予防やアクシデント発生時の応急処置などもおこないます。怪我予防としてはテーピングやストレッチング、応急処置としては怪我が発生してからスポーツドクターに連携するまでの対応などがあります。怪我は選手生命に関わるため、危険を察知してすぐ行動できる能力や適切な処置を選択する判断力が求められます。
- リハビリテーション
選手が怪我をした場合、トレーナーは試合へ復帰するまでのリハビリテーションのサポートをおこないます。一般的なリハビリテーションは日常生活を送ることを目標としますが、プロ野球選手の場合は怪我の前と同程度のパフォーマンスを発揮することが目標となります。怪我をすると長期間試合から離れることになるため、身体的なケアだけでなく精神的な負担についてもケアをおこないます。
2.プロ野球トレーナーの種類や必要な資格について
トレーナーになるために取得が必須の資格はありませんが、資格があることでスキルレベルの証明になります。
トレーナーの種類
- アスレティックトレーナー
怪我の予防や応急処置など医療的な面からのアプローチに重点が置かれたスポーツトレーナーです。怪我の回復に向けたリハビリテーションのサポートもおこないます。必要な資格はありませんが、日本スポーツ協会が認定する「JSPO-AT」やジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会が認定する「JATAC-ATC」などの取得はスキルの証明になります。
- コンディショニングトレーナー
選手の怪我予防のための柔軟運動、パフォーマンスを向上させる姿勢の矯正など、身体のコンディション調整を担うトレーナーです。取得必須の資格はありません。ただし、日本コンディショニング協会が認定する「PCT」では多くのトップアスリートを支えた知識とスキルが学べます。
- パーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーは選手と1対1で指導をおこない、選手に最適なトレーニングプランや健康管理を実施します。全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)のPFTや米国のストレングス&コンディショニング協会(NSCA)のCPTなどが国際資格として認知されています。
- ストレングストレーナー
選手のより高いパフォーマンスを実現するために、筋力面での強化に特化したトレーナーです。パワーや持久力、スピードやバランスなど、筋肉の強さとしなやかさを鍛えます。日本トレーニング指導者協会(JATI)のATI、日本スポーツ施設協会が運営する公認トレーニング指導士を取得すると、知識やスキルの証明になります。
3.プロ野球トレーナーになるには
トレーナーを目指すための進路は大学や短大、専門学校から選択します。
トレーナーになるための進路
- スポーツトレーナー養成専門学校
専門学校では短期間でスポーツトレーナーになるための知識やスキルを習得することができます。2年間の学習を終えればスポーツトレーナーとしてのキャリアを積み始められるため、短期間で学習を進めたい人、やりたいことが明確な人にはスポーツトレーナー養成専門学校がおすすめです。
- 医療系専門学校
理学療法士など、医療系の専門学校を卒業したスポーツトレーナーにも需要があります。医療系の国家資格を取得すれば社会的信用を獲得できますし、仕事の幅も広がります。スポーツ選手として長くプレーするには怪我の後のケアが重要になるため、医療系の国家資格があることで安心して仕事を任せてもらえます。
- 大学・短大
スポーツ系の学部・学科のある大学や短大を卒業することがトレーナーになる方法のひとつです。スポーツについて医学や栄養学などの観点から体系的に学ぶことができます。カリキュラムによっては体育教師の免許も取得可能です。スポーツトレーナー含めさまざまなキャリア形成が可能です。
4.プロ野球トレーナーの年収について
プロ野球トレーナーの年収
- 全体平均
プロ野球トレーナーの全体的な年収は平均して500万円〜800万円です。500万円前後がスタート時の給与で、管理職など役職を得ると800万円ほどになります。オンシーズンとオフシーズンの勤務形態が大きく異なっており、オンシーズンでは週6出勤で1日の労働時間は10時間を超え、オフシーズンでは週2〜3日の出勤で労働時間は8時間程度となります。
- トップチーム
成績の良い球団に所属しトップチームのトレーナーともなると1500万円以上の年収を獲得するケースもあります。ただし、それだけの給与をもらうには高度な知識やスキルを備えていることはもちろん、球団での実績が求められるため、10年以上の勤務経験が必要になります。
- フリーランス
フリーランスで選手専属のトレーナーとして勤務をする場合も1500万円以上の年収を獲得することが可能です。球団と業務委託の形で契約をするため社員のように拘束されることはありませんが、スケジュールや選手の体調管理については社員以上に厳しい目が向けられます。スキル勝負になるため競争も激しい世界です。
- 各医院
プロ野球トレーナーの中には各医院での経験を積んでから契約を勝ち取る人もいます。整骨院や鍼灸院で働くトレーナーの年収は300万円〜700万円で、医院での勤務期間中は週末にアマチュアや学生のチームでサポートをおこない経験を積みます。
5.プロ野球トレーナーに将来性はある?
プロ野球でのサポートは実績として信頼性が高いため、セカンドキャリアにも十分活用できます。
プロ野球トレーナーの将来性
- プロ野球チームでの継続・後進育成
プロ野球トレーナーは安定した職業です。チームが続く限りプロ野球トレーナーとしてのキャリアを続けることができ、スキルアップや知識習得を継続していれば引退まで勤めあげることも可能です。積み上げてきた実績をもとに、チームのトレーナーを指導する役割も任せられます。
- 実業団
プロ野球トレーナーとしての実績があれば、実業団などアマチュアの世界でも通用するトレーナーとしてキャリアを続けることが可能です。プロ野球選手がどのようなトレーニングや健康管理をしていたのか多くの人が気になることです。うちのチームでも同じように指導をしてほしいというチームは多いはずです。
- 教育機関
プロ野球トレーナーとしてキャリアを積んだ後は、大学や高校などと契約して、教育機関でのセカンドキャリアを進めることも可能です。プロ野球選手を目指す大学生や高校生にとって、プロの世界を知る人物と接する機会はそうそうありません。学校としても好印象で受け入れてくれることでしょう。
- フィットネスクラブやジム
プロの世界で得られた知見やスキルをフィットネスクラブやジムを通して一般の人にも伝えて上げるキャリアもあります。従業員として入社して働く、独立開業してジムのオーナーとしてトレーナー業をすることも可能です。
- フリーランス
パーソナルトレーナーとして個人指導をするキャリアもあります。誰にも縛られず自由にトレーナーとして働きたい方に向いています。フリーランスはフットワークの軽さが特徴になるため、自宅での指導やジムでの指導など、場所を選ばず働けるメリットがあります。
6.プロ野球トレーナーはどんな人が向いているのか?
トレーナーに向いている人を知るために、トレーナーをしている人の特徴を見ていきます。
プロ野球トレーナーの特徴
- 元プロ野球選手
トレーナーの多くは元プロ野球選手など、高いレベルでの野球経験がある人が多いです。野球を経験している人の方が選手と共感できる点が多く、信頼を得られやすいからです。野球経験なしにトレーナーになるためには、他に突出した特徴を獲得する必要があります。
- 資格取得者
整体師や鍼灸師、理学療法士や柔道整復師、マッサージ師などの資格はプロ野球選手が持っていない資格であるため、アピールしやすい武器になります。トレーナーにも専門分野があるため、自分の強みを磨き続けることが大切です。
- 健康状態を分析できる人
トレーナーに大切なことは健康状態を分析できる人です。スポーツが得意なことはトレーナーとして働くための利点の一つではありますが、十分な条件とは言えません。トレーナーはあくまで選手をサポートする立場にあるため、各選手のコンディションを客観的に分析し、適切なトレーニングやケアを選択できる知識や判断力が求められます。
いかがでしたでしょうか。東京スポーツ・レクリエーション専門学校は、様々なスポーツ分野に関わる多種多様な職業に就職し、活躍していくことができる、スポーツに特化した専門学校です。
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