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サッカーB級ライセンスの合格率、難易度や費用を解説

2023.05.23

日本サッカーのレベルは年々上がっているといわれていますが、指導者のレベルはまだまだ高いとはいえない現状であり、海外の強豪国と比較すると指導力は改善の余地があります。指導者としてレベルアップを狙うならサッカーB級ライセンスの取得は非常に効果的です。サッカーB級ライセンスを取得しようと思っている人は、これから挙げるポイントを参考にしてサッカーB級ライセンス取得に向けて準備を進めることをおすすめします。

 

 

目次

1.サッカーB級ライセンスとはどのようなもの?1.

 JFA公認のサッカー指導者ライセンス

 サッカーB級ライセンスの目的とは?

2.サッカーB級ライセンスの推薦をもらうためにやるべきこと

 B級トライアルに参加して合格する

 サッカー協会やJFAから推薦をもらう

3.B級トライアルはどうやって受ける?

 B級トライアルの日程と会場について

 B級トライアルに必要なお金はどれくらい?

4.B級トライアルの難易度はどれくらい?

 B級トライアルのレベルは都道府県によって違う

 B級トライアルの合格率はどれくらい?

5.B級トライアルで求められる能力

 トレーニングメニューを作成する能力

 サッカーというスポーツを理解する能力

6.選手を指導する上で必要なスキル

 監督やコーチはテーマの設定が重要

 実践指導における戦術理解が重要

7.B級でも高いレベルのコーチングスキルが必要

 端的に伝えるのがコーチングの基本

 良好な関係を築くコミュニケーションスキル

8.サッカーの現場で求められるさまざまな判断

 刻々と変わる試合での状況判断力

 選手のメンタルをコントロールする

9.サッカーB級ライセンスの受講内容

 具体的な座学テーマと実技テーマ

 最終テストのような位置付けの試験テーマ

10.サッカーB級コーチ合格率と費用はどれくらい?

 B級トライアルに受かればB級ライセンスはほぼ100%もらえる?

 サッカーB級ライセンスの受講料は10万円前後

まとめ

 

 

1.サッカーB級ライセンスとはどのようなもの?

JFA公認のサッカー指導者ライセンス

サッカーB級ライセンスはJFA公認のサッカー指導者ライセンスであり、都道府県単位で行われるトライアルに合格して推薦をもらったり、サッカー協会から直接推薦をもらったり、JFAやその他関係者からの推薦で受講することができます。プロサッカー選手は推薦をもらいやすいですが、プロの経験がない素人でも推薦があれば受講できるので、狭き門というわけではありません。

サッカーB級ライセンスの目的とは?

サッカーB級ライセンスの目的はヘッドコーチのような感じで、監督の補佐として活躍できる人材を育成することです。これからサッカーの指導に携わっていく人の入門編のようなものであり、将来的に監督として高いレベルの戦術や指導力を身につけたい人にとっては登竜門といえます。高校生以下のチームの監督やコーチをはじめ、地域のサッカースクールのコーチや監督になることもできます。

 

2.サッカーB級ライセンスの推薦をもらうためにやるべきこと

B級トライアルに参加して合格する

サッカー協会が主催するB級トライアルに参加して、指導者としての適性があると判断されると推薦をもらえます。サッカーB級ライセンスの場合はそこまでハイレベルな指導力は求められないので、真面目な姿勢を見せればほとんどの人が合格できます。サッカーがうまくなくても、90分走りきる体力がなくても合格できるのでサッカー選手としての能力はあまり関係ありません。

サッカー協会やJFAから推薦をもらう

プロサッカー選手として活躍していた人はサッカー協会やJFAの関係者と親交があるので、その場合はトライアルを受けなくても推薦をもらえることがあります。監督やコーチとして実績があればサッカー未経験者でも推薦をもらえる可能性はありますが、基本的にサッカー未経験者はサッカー協会やJFAから推薦をもらうのは難しいので、この方法ではなくB級トライアルに参加して合格する方を選んだほうがよいでしょう。

 

 

3.B級トライアルはどうやって受ける?

B級トライアルの日程と会場について

B級トライアルは6月と12月に行われることが多いですが、各都道府県で日程は異なるので自分の住んでいる都道府県のサッカー協会が発信する情報をチェックしなければいけません。申込期間は決まっているので、早めに準備するのがおすすめです。B級トライアルは各都道府県のサッカー協会が指定する会場で受けることになるので、小まめにホームページをチェックし、担当者と連絡を取り合う必要があります。

B級トライアルに必要なお金はどれくらい?

B級トライアルに必要なお金はトライアルを受けるための費用と移動に使う費用の二つです。トライアルを受けるために必要な費用は都道府県で異なりますが、5,000円から10,000円くらいが平均です。トライアル会場に行くための交通費は自己負担です。近所であればそこまで大きな負担にはならないですが、遠方の場合は新幹線やガソリン代などが発生します。

 

 

4.B級トライアルの難易度はどれくらい?

B級トライアルのレベルは都道府県によって違う

B級トライアルのレベルは都道府県によって違います。サッカー強豪校が多い地域の場合は高校生以下の監督、コーチでもかなりハイレベルで上手い人が多いです。大学まで真剣にプレーしていた人やプロ目前まで到達した経験がある人もいるので、ボールを扱う技術も凄いです。一方であまりサッカーが盛んではない地域の場合は趣味レベルの人も多いです。

B級トライアルの合格率はどれくらい?

B級トライアルの合格率は都道府県によって異なりますが、大体10%~20%前後といわれています。サッカーがうまくないとB級トライアルは合格できないと思っている人がいるかもしれませんが、実はサッカーが下手でも合格できます。もちろんうまいほうが合格率は高くなりますが、サッカー協会が求めている人材であれば合格率は高くなります。

 

 

5.B級トライアルで求められる能力

トレーニングメニューを作成する能力

監督はチームを強くするために課題を見つけて、課題を克服するためのトレーニングメニューを作る必要があります。選手一人ひとりによって得意なプレー、苦手なプレーは異なりますし、体格も一緒ではありません。一人ひとりに合わせたトレーニングメニューを作るためには、高いレベルの観察眼やコミュニケーション能力も必要になります。

サッカーというスポーツを理解する能力

サッカーというスポーツをしっかり理解しないと戦術を考えることはできないですし、選手に説明することも難しくなります。監督に求められるのは派手な戦術やパフォーマンスだけではなく、サッカーの原理原則をしっかり理解することです。B級トライアルではこの原理原則の理解を重視しているので、合格を目指すなら絶対に避けては通れません。

 

6.選手を指導する上で必要なスキル

監督やコーチはテーマの設定が重要

監督やコーチはテーマの設定が重要になります。選手は「なぜこの練習をするのか」という気持ちを持ちながら練習すると上達しません。監督やコーチは必ず練習にテーマを設定して、「これをやるとこのプレーがうまくなる」「これを徹底するとチームが強くなる」という裏付けをする必要があります。この裏付けのためにはテーマの設定が重要になります。

実践指導における戦術理解が重要

監督やコーチが実践指導する場合は、「こう動いたらここが空く」「ここに走り込むと味方が有利になる」というような細かい解説が必要になります。選手に分かりやすく解説するためには、原理原則の理解が必須であり、基本的なスキルを持っていないとレベルの高い実践指導は難しくなります。選手に教える前に監督やコーチは完璧に戦術を理解する必要があります。

 

7.B級でも高いレベルのコーチングスキルが必要

端的に伝えるのがコーチングの基本

試合中はもちろん、練習中も時間は限られているのでダラダラと分かりにくい説明をしてしまうと選手のモチベーションは低下してしまいます。これを避けるためには頭の中をクリアにして、言いたいことをまとめる必要があります。コーチングの基本は「端的に分かりやすく」なので、選手の立場になってベストな言葉を選ぶ能力が求められます。

良好な関係を築くコミュニケーションスキル

監督と選手は人間なので、意見が合わなければ話し合いをするべきですし、監督は選手を納得させるためのコミュニケーションスキルが必要になります。良好な関係を築くためのコミュニケーションスキルがあれば試合や練習でうまくいかない時もその場で改善できますし、課題を選手に与えて能力をアップさせることも可能になります。

 

 

8.サッカーの現場で求められるさまざまな判断

刻々と変わる試合での状況判断力

サッカーに試合は90分間で行われますが、ボールがラインの外に出たり、ファールなどで試合が止まらない限りは状況が刻々と変わり続けます。そのため事前に用意した作戦や戦術が通用しないこともあります。現場で考える時間はわずかなので、一瞬でベストな判断を下せる人材、どのような状況でも的確に指示ができる人材にならなければいけません。

選手のメンタルをコントロールする

選手は機械ではなく、心を持つ人間なので監督やコーチの言葉ひとつで調子が悪くなることもありますし、逆に調子を上げることもあります。選手のメンタルを監督やコーチがうまくコントロールすることで試合に良い影響をもたらすこともできますし、選手の成長スピードに劇的な変化をもたらすことも可能です。メンタルのコントロールは監督やコーチに与えられた重要な役割なのです。

 

9.サッカーB級ライセンスの受講内容

具体的な座学テーマと実技テーマ

B級トライアルに合格して推薦をもらったら、その後サッカーB級ライセンスを受講する流れになります。サッカーB級ライセンスでは具体的な座学テーマと実技テーマを基にしてレッスンが行われます。サッカーの原理原則はもちろん、各ポジションに与えられた役割や原理原則まで細かく理解していきます。実技でもハイレベルな攻撃と守備を学ぶことになります。

最終テストのような位置付けの試験テーマ

サッカーB級ライセンスでは最終テストのような位置付けで試験テーマが設定されています。具体的には指導実践、口頭試験、筆記試験が設定されていて、ここで今まで学習した内容をおさらいしていきます。サッカーB級ライセンスを受講したことで学んだこと、自分の意見などを簡潔にまとめる作業を行います。課題の発見や改善点の洗い出しを行うこともあります。

 

 

10.サッカーB級コーチ合格率と費用はどれくらい?

B級トライアルに受かればB級ライセンスはほぼ100%もらえる?

B級ライセンスで落ちる人はほとんどいないので、B級トライアルに受かればB級ライセンスはほぼ100%もらえると思って間違いありません。それでも油断しない、楽観視することなく、真剣な姿勢でB級ライセンスに臨む気持ちは忘れてはいけません。それまでの講義やレッスンで学んできたことを生かして、監督やコーチとして活躍している自分を想像して常に成長し続ける向上心を見せる必要もあります。

サッカーB級ライセンスの受講料は10万円前後

サッカーB級ライセンスの受講にかかる料金は、10万円前後です。しかし、遠方の場合は移動費や宿泊費がかかるので15万円前後くらい必要になると思っていた方が良いです。B級トライアルと比較するとお金はかかりますが、これを支払えばサッカーB級ライセンスが手に入りますし、高校生以下のチームの監督やコーチをはじめ、地域のサッカースクールのコーチや監督になれるのでメリットは大きいといえるでしょう。

 

 

まとめ

B級ライセンスを取得したい人はまず始めにサッカー協会から推薦をもらう必要があります。サッカー未経験者でもB級トライアルに受かればB級ライセンスはほぼ100%もらえるので、まずはB級トライアルを受けるのがおすすめです。B級トライアルの合格率は大体10%~20%前後ですが、サッカーB級ライセンスの難易度自体は低く、費用は10万円前後です。

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