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アスレティックトレーナーになるにはどうすればいいの?

2023.09.07

スポーツチームの一員であるアスレティックトレーナーを目指したい方は、資格の取得がおすすめです。アスレティックトレーナーの資格はさまざまありますが、取得すれば仕事の活躍の幅が広がるためです。プロスポーツ選手のサポートとしての活動や、フィットネスと契約して働くこともできるでしょう。当記事では、資格にはどんな種類があるのか、どうすれば取得できるのかなどをご紹介していきます。

 

目次

1.アスレティックトレーナーとは?

1-1.スポーツ外傷、障害の予防
1-2.コンディショニングやリコンディショニング
1-3.安全や健康管理

2.アスレティックトレーナーの資格はさまざま!それぞれの違いとは?

2-1.JSPO-AT(旧JASA-AT)
2-2.NATA-BOC公認ATC
2-3.JATAC-ATC(JATAC認定アスレティックトレーナー)

3.資格の更新について

4.どんな働き方がある?自分の働きたい場所を見つけよう!

4-1.医療機関で働く
4-2.スポーツチームへ所属する
4-3.フィットネスクラブやスポーツジム
4-4.パーソナルトレーナーとして契約する

5.スポーツトレーナーとの違いは?

6.求められる資質とは?

まとめ

 

 

1.アスレティックトレーナーとは?

アスレティックトレーナーは、スポーツドクターやコーチなどのスタッフと協力し、選手をサポートする職業です。日本スポーツ協会が示す、アスレティックトレーナーの役割の要約は以下のとおりです。

  • スポーツの障害予防
  • コンディショニングの調整
  • 栄養面や健康面の
  • 緊急時の対応

上記の4つの項目における知識やスキルを活かして、スポーツを行う人のパフォーマンスの回復や向上を支援する仕事であるとされています。ここからは4項目の詳細を説明していきます。

1-1.スポーツ外傷、障害の予防

普段の練習や体の動かし方の習慣が、後の事故やケガにつながることがあります。問題点を早期に発見し、対策が必要です。効率の良い動きのために動作指導をすることもあり、体についての基礎知識や評価スキルが求められるでしょう。体調に関しても同様で、コンディションによって練習メニューの変更をアドバイスも行います。

1-2.コンディショニングやリコンディショニング

コンディションを整えて競技力の向上につなげるために、体の具合だけでなくメンタルケアや健康面の管理も必要です。体力面であればトレーニング内容のサポートを行い、メンタルケアにおいては悩みや不安についてカウンセリングをします。

健康面の管理は栄養スタッフと一緒に相談し、睡眠時間や食事についてのアドバイスまで行います。食事や睡眠の質が整うことは、選手のメンタルケアにもつながるでしょう。リコンディショニングは、ケガやストレスなどの原因で崩れてしまった状態から回復できるようにすることです。リハビリの技術も必要となるため、医学的な基礎知識を求められます。

1-3.安全や健康管理

スポーツドクターやアスレティックトレーナーが、トレーニング前後にメディカルチェックを行います。メディカルチェックは痛む所があるかなどの問診や、筋肉や関節の状態を確認いたします。必要に応じて血圧や脈拍の確認や、レントゲンなどのデータをチーム間で共有し、情報を管理することも仕事です。選手自身が自己管理能力やパフォーマンスを高められるように指導することも含まれるでしょう。

 1-4.医療資格者へ引き継ぐまでの救急対応

スポーツ選手の練習中や試合中に、ケガや事故が起こる可能性があります。状況に応じて素早くテーピングや止血などを行い、場合によっては救命措置も実践する必要があるでしょう。

 

 

2.アスレティックトレーナーの資格はさまざま!それぞれの違いとは?

アスレティックトレーナーとなるための資格取得は任意です。しかしアスレティックトレーナーとして現場で働くためには、幅広い知識と技術が求められるため、独学では難しいこともあるでしょう。

求人で資格取得が条件に含まれていることも少なくありません。知識や技術の習得のためにも、専門学校や大学に入り資格を取得すると良いでしょう。資格にはJSPO-AT(旧JASA-AT)、JATAC-ATC、NATA-BOC公認ATCなどがあり、取得に必要な条件が違います。それぞれの違いについて解説していきます。

2-1.JSPO-AT(旧JASA-AT)

日本スポーツ協会が実施している認定資格で、アスレティックトレーナーとなる人の多くがJSPO-ATを取得いたします。H30年に日本体育協会が日本スポーツ協会に名前が変わり、資格の名前も変更となっています。

養成講習会は、満20歳以上であり、トレーナーとしてすでにスポーツ現場で活動実績があるか、関連団体からの推薦があるかなど、複数の厳しい条件をクリアした場合に受講が可能です。

JSPO-ATは一般的に、適応コース承認校を卒業して受験をする人が多いです。受験資格があれば筆記試験である「理論試験」を受けられます。理論試験に合格すれば「実技試験」へ進むことができ、合格すればJSPO-ATを取得可能です。

2-2.NATA-BOC公認ATC

海外でもアスレティックトレーナーとして働きたい場合に必要です。全米アスレティックトレーナーズ協会(NATA)が認定する大学を卒業し、資格認定委員会BOC(BOC)が実施する国家試験に合格する必要があります。

資格を取得できれば、海外のプロスポーツ選手のサポートのほかに、日本でもJATAC-ATCの資格取得に役立つなど、就職にかなり有利となるでしょう。トレーナーの歴史は海外の方が長く、需要があるためトレーナーも多く活躍し、キャリアが積みやすいでしょう。

2-3.JATAC-ATC(JATAC認定アスレティックトレーナー)

ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会に認定されたトレーナーであるという資格です。資格を持っていれば、全国で開催される研修会へ出席が可能となり、より医学的な知識や技術を持つトレーナーとしての証明にもなるでしょう。

ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会の正会員となれば取得可能です。会員の種類は一般会員・正会員・特別会員があり、正会員となるには2つの方法があります。ひとつはNATA-BOC公認ATCを持っているか、またはJSPO-ATを取得していれば正会員となれます。もうひとつは以下に記載するいずれかひとつの資格を持ち、協会の講習を受けて必要な単位を取得した後に正会員となる方法です。

  • あん摩マッサージ指圧師
  • はり師
  • きゅう師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 看護師
  • 保健師
  • 助産師
  • カイロプラクター
  • 栄養士
  • 薬剤師
  • 養護教諭
  • 救急救命士

特別会員となるには、アスレティックトレーナーに関する学識経験者であると認められる必要があり、それだけの実績が求められるでしょう。

 

 

3.資格の更新について

 

アスレティックトレーナーは資格を保持するために更新が必要です。資格の種類により更新の頻度が変わります。JSPO-ATは4年ごとに更新することが定められています。有効期限の6ヶ月前までに研修を受ける必要があります。

研修会は現地開催・オンライン開催・ハイブリッドのいずれかの形態で参加いたします。開催時期が限られた研修もあるため、注意をしましょう。JATAC-ATは5年ごとに更新が必要です。発表や講習会ごとに取得できる単位が決められており、5年以内に30単位分を取得する必要があります。

例として、全国活動報告会で口頭発表・トレーナー活動報告書の提出があり、他には本部主催の講習会の参加などがあります。NATA-BOC公認ATCは、2年ごとの更新が必要です。NATA認定の研修やシンポジウムに参加し、CEUという単位を取得する必要があります。更新日を過ぎてしまった場合は資格が剥奪となってしまうため注意が必要です。

 

 

4.どんな働き方がある?自分の働きたい場所を見つけよう!

資格をとった後はどのような働き方ができるのでしょうか。就職先には医療機関やスポーツチームやフィットネスクラブなど色々ありますが、自分の働きたい分野により選択肢も変わります。いくつか具体例をまとめてみたので見てみましょう。

4-1.医療機関で働く

クリニックや病院にはアスレティックトレーナーの雇用があります。中にはアスレティックリハビリテーションセンターを運営する病院があり、雇用条件にJSPO-ATの取得や、柔道整復師の資格を求められる場合があるでしょう。求人により正社員やパートや業務委託など、雇用形態が異なるため自分に合った働き方を選択しましょう。

4-2.スポーツチームへ所属する

スポーツ選手のサポートをする仕事がしてみたいと思う方は多いのではないでしょうか。そのためにはプロのスポーツチームと契約する必要があります。資格を取得してすぐは実務経験も乏しいため、プロのスポーツ選手が所属するチームへ勤めることは難しいでしょう。

実業団などが運営するチームのトレーナーとして勤務し、経験をつむ方法があります。プロや実業団チームのトレーナーの募集は非常に少ないため、実績や人脈を広げプロチームへ勤める道を探る必要があるでしょう。

4-3.フィットネスクラブやスポーツジムに所属する

アスレティックトレーナーは、フィットネスクラブやスポーツジムにも需要があります。資格を持ったトレーナーが務めていることにより、集客効果やトレーニングの質の向上にもなるためです。

なかには社会人のスポーツチームへ、トレーナーとして派遣される仕事もあります。実務経験や経営の勉強をすれば、パーソナルジムの開業や、既存のクラブと契約しフランチャイズ展開する選択肢もあります。パーソナルジムの開業は、経営や集客など全てにおいて自分で行う必要がありますが、コンセプトや設備などの全てを決められます。フランチャイズ経営は、既存のジムのブランドが世間に認知されているため、集客がしやすくなるでしょう。

4-4.パーソナルトレーナーとして契約する

トレーナーを募集するサイトや務めているジムなどを経由して、一般の顧客と直接契約する働き方があります。トレーニングやダイエットの方法などの指導を行い、健康な体作りをサポートいたします。直接契約となれば収入が上がる可能性がありますが、その分結果に繋がるようなサポート力が求められるでしょう。プロのスポーツ選手のパーソナルトレーナーとして働きたい場合は、高い技術と実績が必要です。

 

5.スポーツトレーナーとの違いは?

スポーツトレーナーを5種類に分けたうちのひとつがアスレティックトレーナーです。トレーナーの5種類は以下のように分類されています。

  • アスレティックトレーナー
  • メディカルトレーナー
  • ストレングストレーナー
  • コンディショニングトレーナー
  • フィットネストレーナー

上記の中でアスレティックトレーナーは主にスポーツ現場で働き、選手のケガの予防や安全に運動ができるようにサポートを行い、パフォーマンスを向上させるところまで行います。

取得する資格の種類が医療系のものが多いので、より医学的な内容に特化した活動分野となるでしょう。

メディカルトレーナーは主に医療機関で活動いたします。けがをした後の応急処置を行う点はアスレティックトレーナーと一緒ですが、競技に復帰できるところまで特化して携わるのがメディカルトレーナーです。リハビリの分野にも関わるため、理学療法士や柔道整復師の資格の取得をするのも良いでしょう。

コンディショニングトレーナーは、スポーツを行った後のコンディションの調整を重視しています。メニューの作成や指導をする点は他のトレーナーとも重複いたしますが、プロの選手から一般の人まで対応いたします。

フィットネストレーナーはフィットネスジムやスポーツジムを利用する人へ、トレーニング指導や健康管理のアドバイスをいたします。経験があまりない人でも効率よく運動ができるようにサポートをするため、医学的よりもダイエットや健康な体作りのサポートがメインとなるでしょう。

 

6.求められる資質とは?

どの職場でも、ケガや事故などの緊急事態が起きた場合は、冷静さを保って対処しましょう。状況を把握して素早く判断するために、洞察力や思考の柔軟さが求められるでしょう。素早く行動にうつすために確かな知識と技術力が必要ですが、身につけるには時間もかかります。

対人関係が重要な職種でもあるため、人間関係が円滑にいくよう配慮する場合や、相手がどんな悩みを抱えて助けを必要としているかを引き出すコミュニケーション能力が大切な資質となるでしょう。

 

 

まとめ

アスレティックトレーナーの資格は複数ありますが、取得したあとの働きたいフィールドを想像しながら方向性を決めましょう。専門学校や大学によっては、アスレティックトレーナーと同時に柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師などの資格も一緒に取得できる学校があります。スキルや知識を多く持てば、より活躍の幅が広げられ、自分の強みにもなるでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。東京スポーツ・レクリエーション専門学校は、様々なスポーツ分野に関わる多種多様な職業に就職し、活躍していくことができる、スポーツに特化した専門学校です。

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