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部活動指導員とは?外部指導者との違いや資格を得るための方法を解説

2023.09.12

部活動指導員とは、部活動の指導を許可されている職業のひとつです。2017年に学校教育法が改正されたことにより、部活動指導員の活用や制度の普及がますます期待されています。この記事では、部活動指導員の概要や外部指導者との違い、部活動指導員になるための資格とその取得方法について解説します。

 

目次

1.部活動指導員とは?

 1-1.部活動指導員の概要
 1-2.部活動指導員の仕事内容
 1-3.部活動指導員に必要なスキル
 1-4.部活動指導員に向いている人

2.部活動指導員と外部指導者との違いは?

3.部活動指導員に必要な資格は?

 3-1.部活動指導員になるために必要な資格や条件
 3-2.資格を取得するメリット
 3-3.部活動指導員になるために取得しておくべき資格

4.部活動指導員が取っておくべき資格【1】公認スポーツ指導者資格(JSPO)

 4-1.公認スポーツ指導者資格(JSPO)の概要
 4-2.公認スポーツ指導者資格(JSPO)の取得方法
 4-3.公認スポーツ指導者資格(JSPO)の合格率

5.部活動指導員が取っておくべき資格【2】部活動指導員検定

 5-1.部活動指導員検定の概要
 5-2.部活動指導員検定の試験内容
 5-3.部活動指導員検定の合格率

6.部活動指導員が取っておくべき資格【3】学校運動部活動指導士

 6-1.学校運動部活動指導士の概要
 6-2.学校運動部活動指導士の取得方法
 6-3.学校運動部活動指導士の合格率

 

 

1.部活動指導員とは?

部活動指導員とはどのような職業でしょうか。ここでは部活動指導員の概要・仕事内容・必要なスキル・部活動指導員に向いている人などについて解説します。

1-1.部活動指導員の概要

部活動指導員は、中学校や高等学校等で行われている部活動で、顧問が不在・立ち会えない時でも、自身一人で指導や引率を行うことのできる職員です。大会や練習試合での引率など、技術面以外のサポートも行います。

部活動指導員は県や市によって採用され、学校職員の1人として位置づけられます。また、教員免許を取得していなくても働けます。部活動指導員は運動部の指導を行うことが多いですが、文化部の指導に携わる職員もいます。

1-2.部活動指導員の仕事内容

部活動指導員の仕事内容には、部活動における技術指導・学校外での活動の引率(大会や練習試合など)・安全管理や指導・施設や用具の点検と管理・事故が発生した場合の現場対応・顧問との連携・保護者への連絡・年間および月間指導計画の作成・生徒への生活指導、などがあります。

部活動指導員の仕事は、生徒の部活動を技術面・精神面から支援することです。そのためには普段から生徒の様子を気にかけ、顧問や保護者と密にコミュニケーションを取ることが重要です。また生徒が安全に活動できるように事故を予防し、無理のない活動計画を立てることも仕事のひとつです。

1-3.部活動指導員に必要なスキル

部活動指導員に必要なスキルは、指導する部活動に関する知識・生徒への指導やコーチング技術・事故や怪我が起こった際の対処能力・リーダーシップやコミュニケーション能力、などです。

部活動指導員は部活動の技術指導を通して生徒と関わります。そのため生徒と信頼関係を築けるコミュニケーション能力や、やる気が出るようなコーチング技術があることが重要になります。また安全管理のための知識や万が一の場合の対処能力も必要です。

1-4.部活動指導員に向いている人

部活動指導員に必要なスキルは、指導する部活動に関する知識・生徒への指導やコーチング技術・事故や怪我が起こった際の対処能力・リーダーシップやコミュニケーション能力、などです。

部活動指導員は部活動の技術指導を通して生徒と関わります。そのため生徒と信頼関係を築けるコミュニケーション能力や、やる気が出るようなコーチング技術があることが重要になります。また安全管理のための知識や万が一の場合の対処能力も必要です。

 

 

2.部活動指導員と外部指導者との違いは?

部活動指導員と外部指導者の違いは、職員としての位置づけ・報酬の有無・業務範囲などにあります。

部活動指導員は県や市に採用された学校職員です。部活動指導員は教育委員会の方針や学校の教育カリキュラムに基づいて部活動の指導を行い、生徒の成長や目標の達成を支援します。また部活動指導員は労働に応じて報酬も支払われます。

一方の外部指導者、いわゆるコーチは学校外部の指導者です。公的機関に採用されている訳ではなく、外部から派遣されたり地域の経験者が迎えられたりします。外部指導者の待遇面は全く期待できません。自治体、学校により様々ですが、「ボランティア」扱いが基本です。そのため報酬がなかったり、あっても部活動指導員より少なかったりします。

また部活動指導員と外部指導者はできることの範囲にかなりの違いがあります。部活動指導員は学校職員のため、練習試合や大会など学校外での活動を顧問無しでも引率ができる等、幅広く部の活動に携われます。しかし外部指導者は学校職員ではないため、このような校外活動の引率は許可されていません。

 

 

3.部活動指導員に必要な資格は?

部活動指導員になるにはどのような資格が必要なのでしょうか。ここでは部活動指導員になるために必要な資格や条件・資格を取得するメリット・取得すべき資格について説明します。

3-1.部活動指導員になるために必要な資格や条件

部活動指導員になるために必須で取得しなければならない資格はありません。部活動指導員は学校職員ですが教員免許は必要なく、必須の資格もありません。

また部活動指導員になるための詳細な規定は、各自治体によって異なります。しかし自治体の多くが規定している共通の条件があります。それは、満20歳以上である者・教員免許を授与された経験がある者(有効・無効を問わない)・学校教育や社会教育において児童生徒を対象とした指導経験がある者・公益財団法人日本スポーツ協会や当該運動種目の中央競技団体が認定する指導員資格を所有している者、などです。

上記の条件を満たしていると、部活動指導員としての活躍の場が広がります。そのため部活動指導員と関連する資格は取っておくことがおすすめです。

3-2.資格を取得するメリット

部活動指導員が資格を取得するメリットは、部活動の指導に必要な知識を身に着けられること・事故や怪我が起こった際も慌てずに対処できるようになること・他の志願者と差別化でき採用試験で通りやすくなること、などが挙げられます。

部活動指導員の求人数は多くありません。また経験者の多い野球やサッカーなどの部活動指導員枠は、倍率が高くなる傾向にあります。希望する求人に採用されるために、また生徒へ適切な指導を行うためにも、必要な資格を取得することをおすすめします。

3-3.部活動指導員になるために取得しておくべき資格

部活動指導員になるために取得しておくべき資格はいくつかあります。それは、公認スポーツ指導者資格(JSPO)・部活動指導員検定・学校運動部活動指導士、などです。次の見出しでは、それぞれの資格取得方法について説明します。

 

 

4.部活動指導員が取っておくべき資格【1】公認スポーツ指導者資格(JSPO)

部活動指導員を目指す人が取っておくべき資格として、公認スポーツ指導者資格(JSPO)があります。ここではJSPOの概要・取得方法・合格率について解説します。

4-1.公認スポーツ指導者資格(JSPO)の概要

「公認スポーツ指導者資格(JSPO)」は「日本スポーツ協会」が認定を行っている資格です。それぞれの年代・年齢に合わせたさまざまなスポーツ活動やその推進、社会生活においてスポーツの価値を高めることに貢献できる指導者の養成を目的に作られました。

JSPOの種類は18の種類があります。中でも部活動指導員として役立つ資格は、スポーツ指導者基礎資格であるコーチングアシスタントや、フィットネス資格であるジュニアスポーツ指導員などが挙げられます。

4-2.公認スポーツ指導者資格(JSPO)の取得方法

JSPOの取得方法は、養成講習会を受け、その後の試験に合格することで取得できます。上記で紹介したコーチングアシスタントは、講習会に参加・受講で取得可能です。ジュニアスポーツ指導員は講習会を受けた後、試験を受けて合格すると取得できます。

4-3.公認スポーツ指導者資格(JSPO)の合格率

JSPOの合格率は種類によってさまざまです。難易度が高く合格率が30%程度のものもあれば、合格率80%以上と比較的簡単に取得できるものもあります。ジュニアスポーツ指導員の合格率は90%なので、取得しやすい資格といえます。

 

 

5.部活動指導員が取っておくべき資格【2】部活動指導員検定

部活動指導員におすすめの資格のひとつに、部活動指導員検定があります。ここでは部活動指導員検定の概要・試験内容・合格率を解説します。

5-1.部活動指導員検定の概要

部活動指導員におすすめの資格のひとつに、部活動指導員検定があります。ここでは部活動指導員検定の概要・試験内容・合格率を解説します。

5-2.部活動指導員検定の試験内容

部活動指導員検定の試験内容は筆記試験となっています。科目は3つあり、学校一般科目・指導分野専門科目・部活動教養科目に分かれています。合格ラインは正答率80%以上です。

5-3.部活動指導員検定の合格率

部活動指導員検定の合格率は50%以上です。協会からの公式発表が毎年ある訳ではないため明確な数字はわかりませんが、2020年の部活動指導員検定2級の合格率は50%でした。このときの試験は難易度が高かったようなので、普段の試験はもう少し合格率が高いことが予想されます。

 

 

6.部活動指導員が取っておくべき資格【3】学校運動部活動指導士

学校運動部活動指導士も、部活動指導員が持っていると良い資格です。以下では学校運動部活動指導士の概要・取得方法・合格率について説明します。

6-1.学校運動部活動指導士の概要

「学校運動部活動指導士」は「公益財団法人日本スポーツクラブ協会」が認定する資格です。学校の部活動において、スポーツの楽しさを伝える指導者を育成することを目的としています。

6-2.学校運動部活動指導士の取得方法

学校運動部活動指導士の資格を取得するためには、いくつかの段階を経る必要があります。まず映像教材を視聴後学校運動部活動指導士C級検定に受験し合格しなければなりません。次に講習会への参加・修了。さらにその後出される課題をレポート提出し、合格する必要があります。最後に学校運動部活動指導士A級検定に合格すると、学校運動部活動指導士になれます。

6-3.学校運動部活動指導士の合格率

学校運動部活動指導士の合格率は、協会から発表がされていないため不明です。しかし検定前に講習会があり学習機会が確保されているため、学校運動部活動指導士になる難易度はそう高くないと予想されます。

 

 

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