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トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格について 難易度や合格率は?

2023.09.23

「トレーニング指導者(JATI-ATI)」とは、スポーツやトレーナーに関連する資格のひとつです。JATI-ATI資格はトレーニング分野での専門知識や、実践的な指導力を持つことを証明します。そのためスポーツチームや企業はJATI-ATI資格を持つ人材を求めることが多く、取得することでさまざまな恩恵が受けられます。この記事では、JATI-ATI資格の概要・取得方法・就ける仕事について解説します。

 

目次

1.トレーニング指導者(JATI-ATI)とはどんな資格?

 1-1.トレーニング指導者(JATI-ATI)とは

2.トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格の取得方法は?

 2-1.トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格の取得方法

3.トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格でできる仕事は?

 3-1.トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格でできる仕事

 

1.トレーニング指導者(JATI-ATI)とはどんな資格?

トレーニング指導者(JATI-ATI)とはどんな資格で、何に役立つものでしょうか。ここではJATI-ATIの資格概要や取得するメリット、トレーニング指導者の役割・必要なスキル・向いている人などを説明します。

1-1.トレーニング指導者(JATI-ATI)とは

「トレーニング指導者(JATI-ATI:ジャティエーティーアイ)」とは、日本トレーニング指導者協会(JATI)が認定を行っている民間資格です。「一般人からトップアスリートまで、あらゆる対象や目的に応じて、科学的根拠に基づく適切な運動プログラムの作成と指導ができる専門家であることを証明する資格」とされています。(引用元:JATI

日本トレーニング指導者協会が認定する資格は3つの種類に分けられており、JATI-ATIはその中で最も初級の資格です。トレーニング指導者としての基礎的な知識・スキルを持っていることを証明します。

またJATI-ATIの名称は略称で、英語表記の頭文字を取って呼ばれています。JATIは日本トレーニング指導者協会(Japan Association of Training Instructors)、ATIはトレーニング指導者(Accredited Training Instructor)を表しています。

トレーニング指導者(JATI-ATI)資格を取得するメリット

JATI-ATI資格を取得するメリットは、知識やスキルを向上できること・能力の信頼性が保証され他の指導者との差別化ができること・キャリアの構築や発展に役立つこと、などが挙げられます。

JATI-ATI資格取得の勉強は専門家としての能力を高めます。またJATI-ATIを持つことでクライアントはトレーニング指導者を信頼でき、トレーニング指導者は理想のキャリアを築きやすくなります。

トレーニング指導者(JATI-ATI)の役割

トレーニング指導者の役割は、トレーニングプログラムの設計とトレーニングの指導です。トレーニング指導者は、トレーニングを行う人の目標やニーズに合わせたトレーニングプログラムを設計します。トレーニング参加者が求める身体機能や運動能力を習得できるように、トレーニングの選択・プログラムの構成を行います。

またトレーニング指導者は、設計されたプログラムに基づいたトレーニングの指導を行います。参加者と一緒にトレーニングをしながら見本の動作を教えたり、進捗をモニタリングしてアドバイスを伝えたりすることで、適切なトレーニングを指導します。

トレーニング指導者(JATI-ATI)に必要なスキル

トレーニング指導者に必要なスキルは、トレーニング分野の専門知識です。トレーニング指導者はトレーニング中の怪我や事故の防ぎ方や、身体の各部位を鍛える方法などについて精通している必要があります。

またトレーニング知識を身に着け実践的に活かすためには、人体についての知識を持っている必要もあります。生理学・解剖学・医学など身体構造や機能についての知識は、安全かつ効果的なトレーニングプログラムの設計・実施に役立ちます。

トレーニング指導者(JATI-ATI)に向いている人

トレーニング指導者(JATI-ATI)に向いている人の特徴としては、スポーツやトレーニングに関心がある人・学習意欲や向上心がある人・コミュニケーション能力がある人・人にものを教えたり応援したりするのが好きな人、などが当てはまります。

トレーニング指導者はトレーニングやその指導に情熱を持って取り組め、人の成長をサポートすることに喜びを感じられる人に向いています。またそのためには、トレーニング参加者との対話やフィードバックを円滑に行えるコミュニケーション能力も必要です。

 

 

2.トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格の取得方法は?

ここでは、トレーニング指導者(JATI-ATI)資格の取得方法・取得までの流れ・試験内容・合格率・資格の取得料金について説明します。

2-1.トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格の取得方法

トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格の取得方法

JATI-ATI資格を取得するためには、以下の3つの条件を順番に満たす必要があります。1つ目は日本トレーニング指導者協会(JATI)への入会、2つ目は養成講習会の受講および自己学習課題の提出、3つ目は認定試験に合格することです。以下でそれぞれ詳しく説明します。

トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格取得の流れ

JATI-ATI取得のためには、まずJATIへ入会する必要があります。JATIに入会することで、資格取得に必要な養成講習会の受講資格を得られます。ホームページから年会費の11,000円を支払うと会員証が発行され、会員資格は手続き完了後から1年間有効です。

JATI会員になったら養成講習会を受講しましょう。講習会は毎年8月に4日間の日程で行われます。科目は一般科目と専門科目の2つに分かれており、合計32時間の時間割が指定されています。受講料は一般科目が55,000円、専門科目が60,500円です。講義終了後に指定日時までにワークノートを提出すると、検定試験の受験資格が得られます。また、指定の条件を満たす人は講習会の受講が免除されます。

JATI-ATI検定試験は年3回開催されます。試験科目は一般科目と専門科目の2つで、それぞれマークシート形式の筆記試験が行われます。制限時間は90分、問題数は90問です。また受験料は33,000円です。この試験に合格することでJATI-ATI資格が取得できます。

トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格の試験内容

JATI-ATI資格の試験内容は2科目に分かれています。一般科目の試験内容は7領域から構成されており、人体の仕組みや運動理論に関する内容が出題されます。専門科目の試験内容は4領域から構成されており、トレーニング法の理論や実務内容から出題されます。

トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格の合格率

JATI-ATIの合格率は50%~90%です。試験の実施年度や種類によってバラつきが見られます。JATI-ATIの試験は一般対象と養成校・養成機関対象の2種類があり、一般対象試験のほうが合格率は高い傾向にあります。参考までに、日本トレーニング指導者協会が発表している過去の試験の合格率を以下にまとめます。

2021年度試験の最も高い合格率は90%で、第3回一般対象トレーニング指導者認定試験全国共通会場で行われたものでした。受験者数は21人、合格者数は19人です。一方同年の最も低い合格率は54%で、第2回養成校・養成機関対象トレーニング指導者認定試験地区別会場で行われたものです。受験者数は1,625人、合格者数は878人でした。

トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格の取得料金

JATI-ATI資格の取得に必要な料金の合計は、159,500円です。内訳は日本トレーニング指導者協会の年会費が11,000円、講習会の受講料が115,500円、検定試験受験料が33,000円となっています。

 

 

3.トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格でできる仕事は?

トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格でできる仕事には、パーソナルトレーナー・スポーツチームや部活動のコーチ・スポーツクラブや介護施設の指導者・スポーツ企業の社員などがあります。以下ではそれぞれの仕事を詳しく説明します。

3-1.トレーニング指導者(JATI-ATI)の資格でできる仕事

アスリートのパーソナルトレーナー

JATI-ATIの資格を持つトレーニング指導者は、スポーツアスリートに対してパーソナルトレーニングを行えます。パフォーマンス向上やケガ予防を考慮したトレーニングプログラムを設計し、実施のサポートをします。

社会人チームやプロチームのトレーニングコーチ

JATI-ATIの有資格者は、社会人チームやプロチームのトレーニングコーチとして働くこともできます。個人の能力の底上げだけでなく、チームワークを向上させるようなトレーニングメニューを考案する役割が期待されます。

高校や大学の運動部の指導者

 JATI-ATIの資格を持つトレーニング指導者は、高校や大学の運動部の指導者として働けます。一般生徒の運動能力の向上から学生アスリートの競技支援までをトレーニング面から支え、若者の成長をサポートします。

スポーツクラブや市民体育館のスポーツ指導者

 JATI-ATIの資格を持つトレーニング指導者は、スポーツクラブや市民体育館などでも働けます。一般の人々に対してフィットネスやトレーニングの指導を行い、健康促進やスポーツの楽しみを提供します。

介護施設のエクササイズ指導者

JATI-ATIの資格を持つトレーニング指導者の就職先には、介護施設も挙げられます。高齢者や身体機能に制約のある人々に対して適切なエクササイズを教示して、健康の維持や身体機能の向上をサポートします。

スポーツブランドや関連企業の社員

JATI-ATIの資格を持つトレーニング指導者は、一般企業へ就職することもできます。JATI-ATI取得のために得た身体構造や運動理論の専門知識は、スポーツ用品やサービスの開発・販売を行ったり、顧客へのトレーニングコンサルティングを行ったりするのに役立ちます。会に参加・受講で取得可能です。ジュニアスポーツ指導員は講習会を受けた後、試験を受けて合格すると取得できます。

 

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【今回の記事に該当するJATI-ATI資格取得を目指せる学科の紹介】

●スポーツトレーナー科
https://www.tsr.ac.jp/course/st/

●アスレティックメディカルトレーナー科
https://www.tsr.ac.jp/course/at-medical/

●スポーツ科学科 スポーツトレーナースペシャリスト専攻
https://www.tsr.ac.jp/course/science/trainer/

●パーソナルトレーナー科
https://www.tsr.ac.jp/course/pt/

●スポーツインストラクター科
https://www.tsr.ac.jp/course/si/

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