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アスレティックトレーナーの資格の種類や合格率は?取得すべき資格も紹介

2023.09.23

アスレティックトレーナーは、スポーツチームやアスリートを支える重要な仕事のひとつです。アスレティックトレーナーとして活躍するためには専門的かつさまざまな知識を学ばなければなりません。関連する資格取得をすることで就職に有利になります。この記事ではアスレティックトレーナーに必要な資格や合格率、また他に取得しておくといい資格について解説します。

 

目次

1.アスレティックトレーナーとは?

 1-1.アスレティックトレーナー

2.アスレティックトレーナーに必須の資格はない!

3.アスレティックトレーナーが取得すべき資格1.JSPO-AT

 3-1.JSPO-ATの概要・合格率や試験内容・取得方法

4.アスレティックトレーナーが取得すべき資格2.JATAC-ATC

 4-1.JATAC-ATCの概要・合格率や取得方法・取得の条件

5.アスレティックトレーナーが他に取得すべき資格の種類や合格率は?

 5-1.アスレティックトレーナーが取得すべき資格の種類・合格率や試験内容

 

 

1.アスレティックトレーナーとは?

アスレティックトレーナーとはどんな仕事でしょうか。ここでは、アスレティックトレーナーの概要・仕事内容・年収について説明します。

1-1.アスレティックトレーナー

・アスレティックトレーナーとは

アスレティックトレーナーとは、スポーツ現場に携わる職種のひとつです。専門知識を活用しつつチームドクターやコーチと連携を図り、スポーツチームやアスリートの健康と安全を守ります。

アスレティックトレーナーを目指すためには、大学・短大・専門学校などの教育機関で学ぶ必要があります。これらの学校では、スポーツ医学・生理学・運動科学・アスレティックリハビリテーションなどの専門知識を身に着けます。

またこれらの学校に進学することで、アスレティックトレーナーに関連する資格取得が有利になります。関連する資格は必ずしも必須ではありません。しかし、これらの資格を持っていると就職に有利になります。

・アスレティックトレーナーの仕事内容

アスレティックトレーナーの仕事は多岐にわたります。スポーツチームやアスリートの健康管理や栄養指導・トレーニングプログラムの設計・パフォーマンス向上指導・怪我の予防や応急処置・リハビリプログラムの設計やリハビリ支援などがあります。

アスレティックトレーナーは基本的に、スポーツチームやジムなどのスポーツ施設で働きます。しかし医療系の資格を有している場合病院やリハビリ施設などにも就職でき、選べる仕事の選択肢が広がります。

・アスレティックトレーナーの年収

アスレティックトレーナーの年収は300万円〜500万円と言われています。また初任給は17万円~20万円です。アスレティックトレーナーの給料は個人の能力に左右されることが多いです。

ジムなどで働いている場合は、指導人数によって歩合制をとっているところもあります。またプロスポーツチームやトップアスリートと専属契約をしているアスレティックトレーナーは、平均年収以上の給与をもらえる場合があります。

 

 

2.アスレティックトレーナーに必須の資格はない!

アスレティックトレーナーになるために必須の資格はありません。アスレティックトレーナーとして働くことは、極端に言ってしまえばひとつも資格を持っていなくても可能です。

しかし、持っていると就職に有利になる資格や、専門的な知識・スキルがあることを示すために役立つ資格はあります。よってアスレティックトレーナーを目指すなら、関連する資格を取得することがおすすめです。

 

 

3.アスレティックトレーナーが取得すべき資格【1】JSPO-AT

アスレティックトレーナーに必要な資格として、「日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)」があります。ここではJSPO-ATの概要・合格率や試験内容・取得方法などについて解説します。

3-1.JSPO-ATの概要・合格率や試験内容・取得方法

・JSPO-ATの概要

アスレティックトレーナーになるために多くの人が取得する資格が「JSPO-AT」です。JSPO-ATは、日本スポーツ協会が認定するアスレティックトレーナー資格のことです。この資格取得により、スポーツ医学・運動生理学・リハビリテーションなどの知識と技術を持つことを証明できます。

・JSPO-ATの合格率や試験内容

JSPO-ATの試験合格率は10~25%です。JSPO-ATは「日本におけるトレーナー資格の最高峰」と言われており、取得するのがかなり難しい資格です。直近の新規受験者数は1,400名程度で、そのうち合格者数は250~300名ほどでした。しかし近年のJSPO-ATの合格率は上昇傾向にあります。

またJSPO-ATの試験は理論試験と実技試験の2種類があり、実技試験の合格率は70%前後とかなり高くなっています。理論試験の合格率は20~30%と厳しいですが、過去問などは入手できるので頑張って勉強しましょう。

・JSPO-ATの取得方法

JSPO-ATの資格を取得するためには2つの方法があります。ひとつは日本スポーツ協会の養成講習会を受講することです。スポーツ指導者養成講習会免除適応コース承認校と呼ばれる適応コース承認校を卒業する必要があります。これらを経て受験資格を獲得し、その後に行われる試験に合格することで、JSPO-ATの資格が取得できます。

また日本スポーツ協会の養成講習会を受講するためには、2つの条件があります。ひとつは、受講する年の4月1日現在で満20歳以上であること。ふたつ目は、日本スポーツ協会の加盟団体、または協会が認める国内統轄競技団体(日本野球機構、日本プロサッカーリーグなど)が推薦し、協会が認めた者であることです。

 

JSPO-ATの取得方法は上記の2つがありますが、おすすめは適応コース承認校への進学です。日本スポーツ協会の養成講習会は受験できる人数に限りがあり、またその後に協会の推薦を受けるのも簡単ではありません。

一方の適応コース承認校卒業なら、比較的簡単に受験資格を得られます。適応コース承認校は、いわば大学・専門学校のことを指します。これらの教育機関を卒業すれば、養成講習会の受講や検定試験の一部が免除されます。

 

 

4.アスレティックトレーナーが取得すべき資格【2】JATAC-ATC

アスレティックトレーナーの多くが持っている資格として、「ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会認定トレーナー資格(JATAC-ATC)」があります。ここでは、JATAC-ATCの概要・合格率や取得方法・取得条件について詳しく説明します。

4-1.JATAC-ATCの概要・合格率や取得方法・取得の条件

・JATAC-ATCの概要

JATAC-ATCは、「ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会」が認定するトレーナー資格です。JATAC-ATCを取得することで、アスリートやスポーツを行う方のトレーニング指導・パフォーマンス向上・リハビリケアなどに携われます。

・JATAC-ATCの合格率や取得方法

JATAC-ATCの取得に試験を受ける必要はありません。そのため合格率も算出されていません。JATAC-ATCは資格というよりも称号に近いものです。ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会の正会員として登録することで名乗れるため、試験などを受ける必要はありません。

・JATAC-ATCの取得条件

JATAC-ATCを取得するために試験を受ける必要はありませんが、登録のためにいくつかの条件を満たす必要があります。ひとつめは、柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・理学療法士・はり師・きゅう師などの国家資格を有していること。またこれに加えてJATACの講習を受け、通信教育講座でスポーツ科学分野の単位(4領域69単位)を取得していることです。

ただし教育講座の単位取得は免除される場合もあります。NATA認定トレーナー、もしくは日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を有している方は、教育講座の単位取得は不要です。

また国家資格の取得が免除される場合もあります。2年制以上の専門学校・大学・大学院におけるスポーツ科学系コースの卒業生は、協会が認定する臨床医学系専門科目の単位およびスポーツ科学分野の単位を取得していれば、講習を受けるだけでJATAC-ATCを取得できます。

 

 

5.アスレティックトレーナーが他に取得すべき資格の種類や合格率は?

アスレティックトレーナーになって活躍するためには、JSPO-ATやJATAC-ATC以外にも取っておくといい資格があります。ここでは、アスレティックトレーナーが他に取得すべき資格の種類・合格率・試験内容について解説します。

5-1.アスレティックトレーナーが取得すべき資格の種類・合格率や試験内容

・NSCA-CSCS

NSCA-CSCSは、アメリカに本部を置く国際的な教育団体NSCA(National Strength and Conditioning Association:全米ストレングス&コンディショニング協会)が認定する資格です。アスリート・スポーツチームを指導対象とするトレーナー向けの資格となっています。

またCSCSは、Certified Strength and Conditioning Specialist(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)の略称です。NSCA-CSCSは国際的に知名度の高い団体が認定を行う資格のため、国外で活動する際も使えます。

NSCA-CSCSの試験合格率は約65%です。筆記試験のみで、基礎セクションと実践/応用セクションの2つに分かれています。両セクションに合格することで認定が受けられます。またNSCAの本部はアメリカにありますが、試験は日本でも受けられます。

・柔道整復師

柔道整復師は、骨折・脱臼・捻挫などの怪我に治療を施せる国家資格です。柔道整復師の資格を取得するためには、柔道整復学科のある4年制大学・3年制の短期大学・専門学校で3年以上学び、国家試験の合格が必須となります。

柔道整復師国家試験の合格率は50~60%です。近年は合格率が低下傾向にあり、受験者数・合格者数ともに減少しています。試験は必修問題と一般問題の二つに分かれています。それぞれに設けられた基準は、必修問題については、全50問、正解率は80%以上、一般問題は全200問、正解率60%以上が必要合格ラインです。

・あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、あん摩・マッサージ・指圧の技術を用いて、機器は使わずに患者の症状の改善・緩和をします。あん摩マッサージ指圧師の資格は、厚生労働省大臣が認定する専門学校・短大・大学などで3年以上勉強し、国家試験に合格することで取得できます。

あん摩マッサージ指圧師国家試験の合格率は85~90%です。筆記試験のみで実技試験はなく、出題形式もマークシートの4択式です。試験内容は12科目で構成されており、医学概論・解剖学・生理学・リハビリテーション医学・あん摩マッサージ指圧理論・東洋医学概論・経路経穴概論などから出題されます。

・理学療法士

理学療法士は、怪我や身体機能が低下した人に対して運動療法や物理療法などを行い、基本動作の回復・維持・悪化予防を支援するリハビリテーションの専門職です。理学療法士になるためには4年制大学・短期大学・専門学校などで3年以上学び、国家試験に合格する必要があります。

理学療法士国家試験の合格率は5人中4人が合格できる約80%です。難易度はそれほど高くありません。試験は記述のみで、一般問題160問と実地問題40問を合わせた200問から構成されています。実地問題で40点、総得点で165点以上ほど得点できれば合格できます。

・はり師・きゅう師

はり師はツボにはりを刺すことで、きゅう師はツボをきゅうで暖めることで、人間の自然治癒力を活性化させて治療を行います。はり師・きゅう師の資格を得るためには大学・短期大学・専門学校で3年以上学び、国家試験を受ける必要があります。

はり師・きゅう師の国家試験はそれぞれ試験内容が異なります。合格率はどちらの資格も70~75%です。またどちらも実技試験はなく、4択マークシート式の筆記試験となっています。

・NATA-ATC

NATA-ATCは、 「全米アスレティックトレーナーズ協会」が認定するアスレティックトレーナー資格です。本記事で紹介している資格の中では唯一国内で取得できず、アメリカの大学または大学院へ通う必要があります。

NATA-ATCの合格率は80~90%です。一見すると合格率が高く簡単に思いますが、油断は禁物です。先述したようにNATA-ATC取得のためには認定されたアメリカの大学または大学院へ通う必要があり、そのためには最低でもTOEFL iBT 61-80の英語力が必要です。

TOEFL iBT 61-80の英語力は、英検2級A程度から準1級程度のレベルです。またアメリカの学校に合格した後も、数年間現地で英語による授業を受けて卒業する必要があります。日本は大学に入るまでが猛勉強ですが、アメリカの大学は入学してからが猛勉強の本番です。よってNATA-ATCの取得は簡単ではないといえます。

 

 

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