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NSCA-CSCSとNSCA-CPTは何が違うの?資格内容や試験内容について解説します!
2025.03.26NSCA-CSCSとNSCA-CPTでは、それぞれ対象とする顧客が異なります。具体的にどのような違いがあるかを理解することで、ご自身に適した資格を選択できるでしょう。そこで今回は、NSCA-CSCSとNSCA-CPTの特徴や試験内容、年収、勉強方法まで詳しく解説します。資格取得を目指している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違い2:指導可能な対象者
NSCA-CSCSとNSCA-CPTでは年収に違いはあるの?
NSCA-CSCSとNSCA-CPTを効率よく取得するためには?
NSCA-CSCSとNSCA-CPTの資格を取得する際の注意点
NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違いを理解して資格取得を目指そう!
NSCA-CSCSとNSCA-CPTとは?
NSCAは、トレーニング指導に関する資格を提供する国際的な団体です。そのなかでも「NSCA-CSCS」と「NSCA-CPT」は、日本でも人気の高い資格です。両者の違いを理解し、自分に合った資格を取得することが重要です。それぞれの特徴やメリットを確認しましょう。
NSCA-CSC:アスリートを対象としたパフォーマンス向上に繋がる指導が目的の資格
NSCA-CSCSは、アスリートやスポーツ選手を対象としたストレングス&コンディショニングの指導を専門とする資格です。この資格の大きな特徴は、競技力向上に特化した専門性の高さにあります。対象は、プロアスリートや学生アスリートのスポーツチームで、筋力や持久力、スピードなどの向上を通じて競技能力を最大限に引き出すことが目的です。
指導にあたっては、生理学やバイオメカニクス、栄養学、リスク管理などの高度な知識が必要とされ、トレーニングプログラムの作成やリハビリテーションの支援も求められます。
この資格を取得すると、アスリートに特化したトレーニング指導ができるだけでなく、スポーツチームや大学で、S&Cコーチ(ストレングス&コンディショニングコーチ)として活躍する道が開けます。国際的に認知された資格であるため、国内外でのキャリアアップが期待できるのも大きなメリットです。
NSCA-CPT:年齢など問わず幅広い方を対象とした全般的な指導を目的とした資格
NSCA-CPTは、一般の方を対象にトレーニング指導を行うための資格です。この資格の特徴は、対象となるクライアントの幅広さにあります。フィットネス愛好者はもちろん、高齢者やリハビリ中の方、健康維持を目的とした方など、さまざまなニーズに対応できるパーソナルトレーナーとして活躍できます。
指導内容は健康維持やボディメイク、筋力向上、生活習慣病の予防などに重点を置き、解剖学や生理学、栄養学、安全管理に関する知識が求められます。NSCA-CPTを取得すると、フィットネスクラブやパーソナルジム、介護施設などでの活躍が期待できます。
個別のニーズに応じたトレーニングプランを提案できるため、クライアントの満足度を高められ、信頼を築きやすいのも強みです。
NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違い1:指導目的
NSCA-CSCSとNSCA-CPTでは、指導する目的が大きく異なります。NSCA-CSCSは、アスリートを対象に競技力向上を目的としたトレーニングプログラムを提案しています。スポーツ競技に特化し、パワーやスピード、持久力の向上を目指し、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるようサポートします。
NSCA-CPTは、一般のクライアントを対象とし、健康促進や体力向上を目的とした指導を行います。体力レベルや年齢に応じたプログラムを作成し、個々の目標に合わせた指導を行うのが特徴です。
指導目的の違い
資格名 |
主な目的 |
NSCA-CSCS |
競技パフォーマンス向上、スポーツパフォーマンス最適化 |
NSCA-CPT |
健康増進、生活習慣改善、体力向上 |
NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違い2:指導可能な対象者
NSCA-CSCSは、主にアスリートを対象としており、競技スポーツのパフォーマンス向上を目的とします。この資格を持つトレーナーは、プロスポーツチーム、大学の運動部、または個人契約のアスリートと関わることが多く、専門的なトレーニング指導を行います。そのため、トレーナーは各競技に特化した知識を持ち、個々の選手に合わせた指導をする必要があります。
NSCA-CPTは一般のクライアントを対象としており、健康維持や運動習慣の確立をサポートします。対象となるクライアントは非常に幅広く、ダイエットを目的とした人、筋力をつけたい人、高齢者の体力維持を目的とする人など多岐にわたります。パーソナルトレーニングジムやフィットネスクラブ、企業の健康増進プログラムなど、さまざまな環境で活動できます。
指導可能な対象者の違い
資格名 |
指導対象者 |
NSCA-CSCS |
スポーツ向上を目的としたアスリート |
NSCA-CPT |
健康を目的とした一般の顧客など |
NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違い3:指導内容
NSCA-CSCSの指導内容は、競技力向上のためのプログラム作成やS&Cコーチングを重視します。
たとえば、競技に応じたトレーニング設計が必要となり、サッカー選手にはスプリントと持久力の強化、バスケットボール選手にはジャンプ力の向上、ラグビー選手にはコンタクトの強さを増すためのウェイトトレーニングなどが求められます。専門的な指導を行うため、科学的根拠に基づいたトレーニング理論の理解が必要不可欠です。
NSCA-CPTはクライアントのニーズに合わせたトレーニング指導を行います。クライアントの目的は多岐にわたり、ダイエットや筋力増強、健康維持、リハビリテーションなどがあります。
それぞれの目的に適したトレーニングプランを作成し、安全で効果的な運動を指導します。年齢や体力レベルに応じた指導が重要であり、高齢者向けには関節の可動域を意識したトレーニング、初心者には正しいフォームを重視した指導など、個々の状況に応じた適切なアプローチが求められます。
指導内容の違い
資格名 |
指導内容 |
NSCA-CSCS |
個々のレベルや競技における身体力向上 |
NSCA-CPT |
ダイエットやリハビリを目的とした健康的な指導 |
NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違い4:更新期間
どちらの資格も定期的な更新が必要です。NSCAの資格は、競技スポーツに関わる最新の知識を維持するために、継続的な教育単位(CEU)の取得が求められます。
具体的には、3年ごとに資格更新のための手続きを完了する必要があります。この3年ごとの更新は、取得年数からではなく、全資格認定者の共通の期間として定められています。
現在の資格の有効期間は、2024年1月1日~2026年12月31日です。NSCAが定める特定の教育プログラムを修了しなければなりません。取得しなければいけない単位数は、資格認定時期により異なります。
NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違い5:試験内容
試験内容の違い
項目 |
NSCA-CSCS |
NSCA-CPT |
試験問題 |
選択問題と記述問題 |
3択式 |
試験範囲 |
運動生理学、栄養学、トレーニング理論、安全管理など |
解剖学、生理学、栄養学、プログラムデザイン、クライアント対応など |
試験時間 |
約4時間 |
約3時間 |
難易度 |
高い(合格率約50%) |
比較的低め(合格率約80%) |
NSCA-CSCSの試験内容
- 試験問題
選択式問題と実技試験が含まれます。選択式問題では、運動生理学、バイオメカニクス、栄養学、トレーニング理論、安全管理など幅広い知識が問われます。 - 試験時間
約4時間。選択式試験と実技試験の両方を含むため、長時間にわたる集中力が必要です。 - 難易度
高い(合格率約50%)。科学的根拠に基づいた知識を正確に理解し、実践に応用できる能力が求められるため、十分な準備が必要です。
NSCA-CPTの試験内容
- 試験問題
選択式問題のみ。試験は、解剖学、生理学、運動科学、栄養学、プログラムデザイン、安全管理、クライアント対応の分野などから出題されます。試験範囲は広いですが、実技試験はなく、問題は基本的な知識を問う内容が中心です。 - 試験時間
約3時間。試験は長時間にわたるため、集中力と時間管理が重要です。受験者は時間配分を考えながら問題を解く必要があります。 - 難易度
比較的低め(合格率約80%)。基本的な知識をおさえていれば合格しやすいですが、幅広い分野の理解が求められるため、事前の準備が重要です。
NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違い6:働き方
トレーニング指導者としての働き方は、資格によって大きく異なります。そのため、具体的な働き方について確認しましょう。
NSCA-CSCSは主にアスリートが対象
スポーツチームや大学、プロアスリート向けのS&Cコーチとして活動する機会が広がります。具体的には、競技特性に応じたトレーニング設計やパフォーマンス向上を目的としたコンディショニング指導を行います。
試合前後のリカバリー戦略の立案や選手の疲労管理も求められます。大学のS&C部門では、学生アスリート向けに、成長段階に応じた指導が必要です。プロアスリート向けの場合は、より個別のプログラムを構築し、各選手の競技スケジュールやコンディションに応じた細かい調整を行うスキルも重要です。
NSCA-CPTは主に一般の人が対象
フィットネスクラブやパーソナルジム、介護施設、企業の健康プログラム、自治体のスポーツ推進事業など、多岐にわたる環境で健康促進の指導を実施します。クライアントの目的に応じて、ダイエットや筋力向上、姿勢改善、リハビリテーション、生活習慣病予防などのプログラムを作成し、個別に最適なトレーニングを提案します。
高齢者向けの介護予防運動では、関節可動域の向上や転倒防止を目的としたトレーニングが重視されるため、安全管理の知識も必要です。企業の健康プログラムに貢献する形でオフィスワーカー向けのストレッチ指導を行うケースもあります。生活習慣改善のアドバイスを行う機会も増えているため、働き先が多様化しています。
NSCA-CSCSとNSCA-CPTでは年収に違いはあるの?
資格単体で年収が大きく変わるわけではありませんが、NSCA-CSCS資格を取得するとスポーツ業界で高収入を目指せる可能性があります。プロスポーツチームや大学アスリート養成機関で働く場合、高い専門性が求められるため、一般的なフィットネストレーナーよりも待遇がよいことが多いです。
S&Cコーチとしての実績やネットワークを広げることで、パーソナルコーチとして独立し、成功すれば大幅な年収アップも期待できます。スポーツ科学やトレーニングに関するセミナー講師や書籍の執筆、オンライン指導など、多様な収入源を確保すると、より安定した高収入を目指せるでしょう。
NSCA-CSCSとNSCA-CPTではどちらがおすすめ?
アスリートを対象とするならNSCA-CSCS
NSCA-CSCSは、競技スポーツに関わるトレーナーやストレングス&コンディショニングコーチとして働くために最適な資格です。スポーツチームや大学のトレーニング部門で、アスリートのパフォーマンス向上をサポートし、競技特性に応じた専門的なプログラムを作成します。
たとえば、スプリントトレーニングやウェイトリフティング、爆発的パワー向上のためのトレーニングなどを組み込むことが求められます。アスリートの競技レベルに合わせた個別指導が求められるため、専門知識の習得が重要です。
一般の人を対象とするならNSCA-CPT
NSCA-CPTは、フィットネスクラブやパーソナルジムでのパーソナルトレーナーとしての活動に適した資格です。クライアントの健康維持やダイエット、筋力アップ、姿勢改善などの目的に応じたトレーニング指導を行います。
初心者から高齢者まで幅広い層に対応するため、運動生理学や解剖学の知識を活かした安全なトレーニング指導が求められます。個別に合わせたプログラム作成だけでなく、モチベーションを維持するためのコミュニケーション能力も重要です。
NSCA-CSCSとNSCA-CPTを効率よく取得するためには?
専門学校での学習や公式教材の活用が有効です。専門学校では、資格取得に向けた体系的なカリキュラムが組まれており、基礎から応用までしっかり学べます。実践的な授業が多いため、試験対策だけでなく、現場での即戦力としてのスキルも磨けるのが魅力です。
公式教材は試験の出題範囲をカバーしているため、確実な知識の習得には欠かせません。公式テキストを活用しながら過去問や模擬試験に取り組むと、合格率を高められるでしょう。
さらに、オンライン講座や試験対策セミナーを利用すると、独学では得られない実践的な知識やノウハウを学べるため、短期間で効率よく試験合格を目指せます。専門学校や公式教材、オンライン講座などを組み合わせ、より効果的に資格取得を目指しましょう。
NSCA-CSCSとNSCA-CPTの資格を取得する際の注意点
資格を取得する際には、それぞれの特徴を知っておく必要があります。資格取得する際には、どのような点に注意すべきかを解説します。
指導できる対象を確認する
資格により指導対象が異なるため、自分のキャリアプランにあった資格を選びましょう。NSCA-CSCSは主にアスリート向けの専門的なトレーニング指導を目的とし、スポーツ競技に関わる仕事を志望する人に適しています。
NSCA-CPTは一般のクライアント向けで、幅広い年齢層やフィットネス目的に対応するため、フィットネスクラブやパーソナルジムでの指導を考えている人におすすめです。
受験資格を確認する
NSCA-CSCSは学士号が必要です。これに対して、NSCA-CPTは学士号が不要であり、フィットネス業界での実務経験があればより効果的に活用できる資格です。資格取得を目指す前に、受験資格を満たしているかの確認が必要です。
試験科目を確認する
試験範囲は広いため、どの部分が試験範囲なのかを事前にしっかり確認しておくことが重要です。NSCA-CSCSでは、運動生理学、バイオメカニクス、栄養学、リスク管理などの知識が問われ、アスリートのパフォーマンス向上に直結する内容が多く含まれます。NSCA-CPTでは、健康維持や安全な運動指導に関する知識が重視されます。
受験費用を確認する
NSCA-CSCSとNSCA-CPTでは受験費用が異なるため、事前に準備が必要です。NSCA-CSCS資格の費用50,270円(税込)、NSCA-CPT資格の費用46,090円(税込)であり、NSCA-CSCSの試験費用はNSCA-CPTよりも高いです。予算を考慮しつつ、学習計画を立てることが重要です。
難易度を確認する
NSCA-CSCSは難易度が高いため、計画的な学習が求められます。専門的な知識と実践的なスキルが必要となるため、公式テキストの熟読や模擬試験の活用が不可欠です。NSCA-CPTも簡単ではありませんが、基礎的な運動生理学や指導スキルをしっかりと身につければ、合格する可能性が高くなります。
働き先にあうかを確認する
将来のキャリアに適した資格を選択しましょう。そのためにも、事前に働き先を検討しておくのが望ましいです。どこで働きたいかを具体的に決めておくと、どちらの資格を取得すべきかがわかります。
NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違いを理解して資格取得を目指そう!
どちらの資格も、トレーニング指導者として非常に有効な資格です。NSCA-CSCSは、スポーツパフォーマンス向上を目指すアスリート向けの専門的なトレーニング指導に特化しています。競技力を最大限に引き出すために、指導能力を強化ができる魅力的な資格です。
NSCA-CPTは一般のクライアントを対象としたパーソナルトレーニングに適しており、健康維持や生活習慣改善、ボディメイクなどの目的に応じた指導が可能です。自分の目標に合わせて適切な資格を取得することが重要です。
アスリートの競技力向上をサポートしたいならNSCA-CSCS、幅広い層のクライアントに健康的なライフスタイルを提案したいならNSCA-CPTを選ぶのがよいといえるでしょう。
まとめ
NSCA-CSCSとNSCA-CPTは、指導対象や目的が異なるため、キャリアプランに応じた選択が重要です。資格取得を目指す方は、ぜひ専門スクールや教材を活用して学習を進めてください。
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