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トレーナーには生理学の勉強が必要?知っておくべき運動生理学の知識について

2023.09.07

トレーナーになるためには、生理学やその中の運動生理学の知識を持つことが必要不可欠です。当記事では、トレーナーが知っておくべき運動生理学について詳しく説明します。さらに、運動生理学を学ぶ上で必要な身体の各器官・組織の基礎知識なども記載しております。

 

目次

1.トレーナーとは?

 1-1.トレーナーの概要

2.生理学とは?

 2-1.生理学の概要

3.トレーナーに生理学の知識は必要?その理由は?

 3-1.トレーナーと生理学の関連

4.トレーナーになるなら運動生理学を学ぼう!

 4-1.運動生理学の概要

5.運動生理学に必要な基礎知識:運動器系

 5-1.運動生理学と運動器系

6.運動生理学に必要な基礎知識:神経系

 6-1.運動生理学と神経系

7.運動生理学に必要な基礎知識:呼吸器系

 7-1.運動生理学と呼吸器系

8.運動生理学に必要な基礎知識:循環器系

 8-1.運動生理学と循環器系

 

 

1.トレーナーとは?

ここではトレーナーの概要やインストラクターとの違いについて説明します。

【1-1.トレーナーの概要】

トレーナーとは

トレーナーは、個人やグループのクライアントに対して、トレーニングプログラムの作成や指導を行う専門家です。トレーナーはクライアントの目標や能力に基づいてトレーニングメニューを組み、健康状態の改善や身体的なパフォーマンスの向上を支援します。

トレーナーとインストラクターとの違い

トレーナーとインストラクターとの違いは、クライアントのニーズへの対応力にあります。トレーナーはクライアントのニーズや目標に合わせて運動のサポートを行います。一方のインストラクターは特定のグループレッスンやクラスを担当し、固定されたプログラムやルーティンに基づいてエクササイズを指導します。

 

 

2.生理学とは?

ここでは生理学の概要や種類について説明します。

【2-1.生理学の概要】

生理学とは

生理学は、生物の生命現象や機能を研究する学問です。生理学では、生物の組織や臓器の機能・それらの相互作用・代謝・調節機構などを理解しようとします。生理学の目的は生物の正常な機能を解明することにあります。また、他分野の内容と組み合わせた応用研究も盛んに行われています。

生理学の種類

生理学にはさまざまな種類があります。生理学はまず対象とする生物によって分けられ、動物生理学をはじめ、人体生理学や昆虫生理学、植物生理学、微生物生理学などに分類されます。また生物の階層構造に対応して、細胞生理学・組織生理学・器官生理学などに分類することも可能です。さらに生理機能によっても分類でき、消化生理学・呼吸生理学・感覚生理学・運動生理学・生殖生理学などがあります。

 

 

3.トレーナーに生理学の知識は必要?その理由は?

トレーナーには生理学の知識が必要です。中でも運動生理学の知識は、トレーナーになる上で重要な基盤となります。

【3-1.トレーナーと生理学の関連】

トレーナーには生理学の知識が必要!

トレーナーには生理学の知識が必要です。運動やフィットネスの分野では、身体の生理的な反応や変化を理解することが重要です。トレーナーは生理学の知識を持つことで、クライアントの身体的な状態や能力を見極め、適切なトレーニングプログラムを設計できます。

トレーナーになるなら運動生理学の知識を身に着けよう!

トレーナーになるためには、特に運動生理学の知識を身に着けることが重要です。運動生理学は、身体の運動に関連する生理的な反応や変化を研究する学問です。運動生理学の知識はトレーナーになる上で必要不可欠な基礎となります。

 

 

4.トレーナーになるなら運動生理学を学ぼう!

トレーナーになるなら運動生理学を学びましょう。ここでは、運動生理学の概要・生理学との違い・トレーナーに運動生理学の知識が必要な理由などを紹介します。

 【4-1.運動生理学の概要】

運動生理学とは

運動生理学は生理学の一分野です。運動や運動による身体への影響に焦点を当てて、運動による生理的な変化や反応を研究します。身体の機能や代謝・筋肉の収縮・エネルギー代謝・心血管応答などの観点から、運動と身体反応のつながりを探ります。

運動生理学の目的は、運動の効果や影響を理解し、トレーニングやスポーツパフォーマンスの向上に役立つ情報を提供することです。また運動生理学の知識は個人的な健康増進から、社会的な医療体制の向上にも役立ちます。

生理学と運動生理学の違い

生理学と運動生理学の違いは、研究対象・研究目的・応用研究などに現れます。生理学は生物全般の機能を研究・理解するための学問であり、医学・生物学・健康科学・臨床研究など幅広い領域で応用されます。

一方の運動生理学は生理学の中の一分野であり、運動や運動による身体への影響に特化した研究目的を掲げています。また運動生理学は、トレーニングやスポーツパフォーマンスの向上に応用されることが特徴です。

  • トレーナーに運動生理学が必要な理由1:安全なトレーニングメニューの作成ができる

運動生理学の知識は、トレーニングの身体への影響や生理的な応答を理解する上で不可欠です。トレーナーはトレーニングのメニューを考える際、クライアントの身体状態や制約を考慮し、適切な負荷や運動の選択を行う必要があります。運動生理学の知識があれば、個々のクライアントに合わせた安全かつ効果的なトレーニングプログラムを作成できます。

  • トレーナーに運動生理学が必要な理由2:トレーニング効率を最大化できる

運動生理学の知識は、トレーニングの効果を最大化するためにも重要です。トレーナーは、エネルギー代謝・筋肉の収縮・心血管系の応答など、運動に関連する生理的なメカニズムを理解する必要があります。これによりトレーナーは、適切なトレーニングの強度・ボリューム・休息期間を調整し、クライアントのパフォーマンス向上や目標達成に向けた最適なアプローチを提供できます。

  • トレーナーに運動生理学が必要な理由3:怪我の予防やリハビリに役立つ

運動生理学の知識は、トレーナーがクライアントの怪我の予防やリハビリテーションをサポートする上でも重要です。運動における筋肉や関節の動作・負荷のかかり方・身体のバランスなどを理解しておけば、適切なフォームや動作パターンの指導ができます。運動生理学の知識によりクライアントの怪我のリスクを最小限に抑えたり、ケガの回復やリハビリのために運動を行う方への指導が可能になったりします。

 

 

5.運動生理学に必要な基礎知識:運動器系

運動生理学を学ぶ上では、身体運動に関わるいろいろな組織・器官の知識が必要となります。ここでは運動器系の中の骨・筋肉・関節について、運動生理学と絡めながら説明します。

【5-1.運動生理学と運動器系】

骨は体の骨格を形成し、筋肉と共同して運動を実現します。骨に取り付けられた筋肉が収縮することで骨を引っ張り、関節を動かす力を生み出します。骨は筋肉の作用を受けて動き、体の姿勢や動作を支えます。

また骨は身体内部の重要な臓器を保護する役割も果たしています。頭蓋骨は脳を、胸郭は心臓や肺を、脊椎骨は脊髄を保護します。運動中や日常生活の中で起こる衝撃や外部の圧力から臓器を守るために、骨は重要な役割を果たしています。

筋肉

筋肉は運動の生成と制御を担当しています。筋肉は収縮することによって力を発生し、骨格を動かすための力を提供します。運動の際は神経系からの信号によって筋肉が刺激され、収縮が引き起こされます。

筋肉は異なる種類の繊維から構成されており、それぞれが特定の機能や特性を持っています。速筋繊維は急速かつ強力な収縮を行い、力を発揮するための筋肉です。遅筋繊維は持久力を持ち、長時間の運動に適しています。また筋肉は運動を通じて成長し強化されます。

関節

関節は骨同士をつなぐ結合部分です。身体の可動性を提供する重要な構造でもあります。関節は種類によって異なる運動を可能にします。関節の動きの種類には屈曲と伸展・内転と回転・内旋と外旋などがあります。

関節は骨の端部に存在し、軟骨と呼ばれる滑りやすい組織で覆われています。関節内には関節包と呼ばれる袋状の組織が存在し、関節内の安定性や保護力を高めています。また関節内には関節液と呼ばれる滑液が存在し、摩擦を軽減し関節のスムーズな動きを助けています。

運動時、関節では骨同士が動き、関節内の軟骨や関節包は摩擦を最小限に抑えながら運動をスムーズに行います。関節周囲には筋肉があり、関節を制御し安定した動きを提供する役割を果たします。関節は筋肉の収縮によって動かされ、それにより運動が実現します。

 

 

6.運動生理学に必要な基礎知識:神経系

運動と神経系は密接に関係しています。ここでは神経系における中枢神経系・末梢神経系について、運動生理学と絡めながら説明します。

【6-1.運動生理学と神経系】

中枢神経系

中枢神経系は、脳と脊髄からなる神経系の中枢部分です。脳は身体の機能を調節し、運動・感覚・認知・情動などの制御を担当しています。脊髄は、体の神経信号の伝達や運動反射を調節します。

運動の制御は主に中枢神経系によって行われます。脳の運動制御領域である運動皮質から出る神経信号が脊髄を経由して筋肉に伝わり、筋肉の収縮を引き起こします。この過程は、運動学習や運動調節に関与する他の神経回路とも連携しています。

さらに、運動には感覚器官からの情報が不可欠です。視覚・触覚・前庭感覚などの感覚器官からの情報が中枢神経系に入力され、運動制御や姿勢調整に影響を与えます。中枢神経系はこれらの感覚情報を処理することで、身体運動をコントロールしています。

末梢神経系

末梢神経系は、中枢神経系以外のすべての神経系を指します。末梢神経系はさらに、体の感覚や運動を制御する体性神経系と、内臓機能や呼吸などを制御する自律神経系とに分けられます。さらに体性神経系は運動神経と感覚神経に分けられ、これらの神経は運動において重要な役割を果たします。

運動神経は、中枢神経系からの指令を筋肉に伝える役割を担っています。運動神経は脊髄や脳からの信号を筋肉に伝え、筋肉の収縮や運動の制御を実現します。感覚神経は、体の各部位からの刺激を中枢神経系に伝える

 

 

7.運動生理学に必要な基礎知識:呼吸器系

運動と呼吸器系にも密接な関係があります。ここでは運動生理学と関連して、運動時の呼吸と肺の活動を説明します。

【7-1.運動生理学と呼吸器系】

呼吸

呼吸は酸素を取り込んで体内に供給し、同時に二酸化炭素を排出するプロセスです。運動時は酸素の需要が増加し、筋肉や組織により多くの酸素を供給する必要があります。これにより呼吸が活発化して酸素の摂取量を増やし、二酸化炭素の排出を促進します。

運動時の呼吸は通常、より頻繁かつ深くなります。肺の換気量が増加し、酸素の取り込みと二酸化炭素の排出が増えます。また運動中は骨格筋の活動が増加するため、呼吸筋である横隔膜や肋間筋もより強く収縮し、呼吸の効率を高めます。

また運動によって呼吸数が増加すれば、酸素と二酸化炭素のガス交換が効率的に行われます。適切な呼吸パターンや効率的な酸素供給は、運動のパフォーマンスや身体の健康に重要な役割を果たします。

肺は酸素と二酸化炭素のガス交換が行われる主要な器官です。吸気時には肺に空気が取り込まれ、肺胞で酸素が吸収されます。取り込まれた酸素は血液中の赤血球と結合し、全身に運ばれます。一方の二酸化炭素は体組織で産生され、血液中に溶解して肺に運ばれます。呼気時には肺から排出されます。

運動時の肺の働きは、酸素の摂取量と二酸化炭素の排出量を増加させます。酸素の供給が増えて筋肉のエネルギー需要を満たし、同時に二酸化炭素の除去が促進されて身体内の代謝産物が排出されます。

 

 

8.運動生理学に必要な基礎知識:循環器系

運動と循環器系は相互に影響し合っています。ここでは循環器系の中の心臓・血管について、運動生理学と絡めながら説明します。

【8-1.運動生理学と循環器系】

心臓

心臓は、血液を体内の組織や臓器に送り出す役割を果たしています。運動時に筋肉は酸素と栄養を必要とするため、心臓は血液を効率的に送り出す必要があります。心臓が活発に働くと心拍数が上昇するため、心臓はより多くの血液を体中に送り出せます。

運動を継続することで心臓の筋肉は強化され、心拍出量や心臓の収縮力が向上します。また、安静時の心拍数の低下が見られることもあります。運動によってこれらの変化が起こると、酸素の取り込みや二酸化炭素の排出がより効率的に行われるようになります。

血管

血管は血液を体内の組織や臓器に運ぶ役割を果たします。運動をすると活動を行っている筋肉の周囲の血管が拡張します。これにより血液の流れが増加し、酸素や栄養素の供給が向上します。

また運動中は血液の分配が変化します。活動している筋肉への血液供給が増加し、酸素や栄養素を必要とする筋肉に適切に供給されます。同時に皮膚の血流も増加し、体温の調節や熱放散を支えます。

 さらに運動は血圧を上昇させます。血圧の上昇は血液の流れを促進し、筋肉に酸素や栄養素を供給する役割を果たします。運動後に血圧は安静時のレベルに戻ります。

 

 

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