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野球のスカウトマンになるには ドラフト会議以外の仕事についても解説

2023.05.02

スカウトとは将来的に活躍が期待される人材を見つけ出して勧誘することをいいます。企業や芸能界でもスカウトはありますが、スポーツ界におけるスカウトはプロ野球チームやプロサッカークラブなどの有望な選手を探してチームの戦力アップをはかることが主な目的です。

なかでもプロ野球のスカウトはドラフト会議を中心とした活動が漫画に描かれ、実写ドラマ化されるほど人気があります。いずれはプロ野球で活躍するかもしれない選手を発掘するスカウトマンに憧れる人もいるのではないでしょうか。ここではプロ野球のスカウトマンについて仕事の内容やどのようにしたらなることができるかを解説します。

目次

1.プロ野球のスカウトマンはどのような仕事をするのか?

 ドラフト会議とは

 スカウト会議とは

 スカウトマンは体力も必要?

2.プロ野球のスカウトマンになるには

 球団職員からスカウトマンになる可能性

 元プロ野球選手じゃないとチャンスはないの?

3.プロ野球のスカウトマンに必要な能力

 観察力

 表現力

 まとめ

 

1.プロ野球のスカウトマンはどのような仕事をするのか? 

スカウトマンはチームの戦略を描く監督やGMなどフロントが望む人材を見つけてチームに引き入れることが仕事です。
たとえば監督やフロント陣が優秀な投手を希望しているときに、バッターとして成長が期待される野手が目にとまればスカウトマンとして監督に推薦することもあります。スカウトマンの推薦をもとにチームとしてどの選手を目当てにドラフト会議に臨むかも決まってきます。それほどチームにとって重要な役割を担うのがスカウトマンなのです。

ドラフト会議とは

プロ野球ドラフト会議の正式名称は新人選手選択会議です。一般社団法人日本野球機構(NPB)の主催で毎年10月に行われ、プロ野球のセントラルリーグ(セ・リーグ)とパシフィックリーグ(パ・リーグ)全12球団から代表者として基本的に監督が出席します。
各球団が獲得したい選手を指名して契約する交渉権を得ることになりますが、指名できるのは1回につき1名のみで1巡目、2巡目、3巡目と指名が繰り返されることになります。特に1巡目だけは全球団が一斉に獲得したい選手を指名して、同じ選手を指名した場合は抽選で交渉権を得る球団が決まります。
ドラフト会議は「会議」と呼ばれますが、1巡目で指名されるいわゆる「ドラフト1位」の選手が誰なのか毎年注目されるほどの一大イベントといえます。

スカウト会議とは

各球団ではドラフト会議に至るまでに何度もスカウト会議が行われます。球団によって違いますが一般的にスカウトマンたちは九州地区担当、近畿地区担当など地区別に担当が決まっており、次のドラフト会議に向けて高校野球から大学野球、社会人野球などの大会に足を運んで優れた人材を見つけてドラフト候補としてスカウト会議で推薦します。
スカウトマンにとっては隠れた人材を掘り出して何度も行われるスカウト会議で納得してもらい、ドラフト会議で指名してもらえるかが腕の見せどころとなります。

スカウトマンは体力も必要?

ドラフト会議にスカウト会議という内容から室内での仕事をイメージしますが、実は球場で試合を観戦するため外での仕事が多くなります。練習試合から地方大会、甲子園大会まで試合を見て回るためフットワークが軽くなければいけません。猛暑の炎天下で選手たちのキラリと光るプレーを見逃すまいと集中するには精神力と体力が必要です。華やかなドラフト会議に関わることができるスカウトマンですが決して楽な仕事ではありません。

 

2.プロ野球のスカウトマンになるには 

スカウトマンは全国各地でプレーするアマチュア選手達のなかから特に優秀な人材を見つけ出すため、専門的な知識やポテンシャルを見極める視点が必要です。球団の資格制度などはありませんが、そのようなスカウトマンとしての資質を求められることになります。

球団職員からスカウトマンになる可能性

プロ野球のスカウトマンを目指すならば野球に関する知識はもちろんのこと、アスリートについての基礎知識は学んでおいた方がよいでしょう。高校で野球部を経験していれば有利ですが、野球経験がなくともスポーツ関連の専門知識やコミュニケーション学、心理学などを学ぶことができる大学や専門学校に進学する方法があります。
スキルを学んでから希望するプロ野球球団の球団職員となることができれば、そこからスカウトマンになれる可能性があります。ただしスカウトマンの多くが元プロ野球選手であることは知っておきましょう。

元プロ野球選手じゃないとチャンスはないの?

プロ野球セ・リーグとパ・リーグの各球団にスカウトマンは10人~12人ほどいてその多くがその球団で活躍した元プロ野球選手です。しかし中には元プロ野球選手ではないスカウトマンもいます。
たとえば高校の教員を目指しながら、社会人経験を積むために大手IT企業に就職して数年間勤め、退職して地元で教員採用試験を受けて教員になる夢を叶え、そこからスカウトマンになったというケースもあります。
実は彼の場合、大学野球で活躍してIT企業でも野球部に所属していました。現在はある球団のスカウト部長になっています。プロ野球選手を経験していなくても球団のスカウトマンになることができた一例ですが社会人としてコミュニケーション力をつけたことが役だったそうです。
野球経験がなくてスカウトマンになったケースは複数あります。ある人はアメリカの名門大学を卒業後、日本で就職活動をしていたところプロ野球球団の外国人監督のアシスタント的な仕事をさせてもらい、スカウトマンにつながったといいます。英会話ができることが強みとなり、現在はメジャーリーグのスカウトマンとして活躍しています。
ほかにも日本の大学でスポーツ科学科に学び英語を勉強したことから、英会話とスポーツを合わせた仕事を模索するうちに体育の教師を経て、メジャーリーグの日本担当になったスカウトマンもいます。

 

3.プロ野球のスカウトマンに必要な能力

プロ野球の経験がなくともスカウトマンになる可能性はありますが、逆に元プロ野球選手だからスカウトマンになれるとは限りません。ではスカウトマンになるためにはどのような能力が必要になるのでしょうか。

観察力

日本では規定により、プロ球団のスカウトマンとアマチュア選手は原則としてドラフト会議で指名して交渉権を得るまで接触できません。スカウトマンは球場で気になるアマチュア選手を見つけても直接話すことができないのです。
高校野球の選手から優れた人材を発掘するためには、大会だけでなく普段の練習や練習前後にグラウンド外で見せる振る舞いにまで目を向けて資質を探ることになります。そのためには野球の専門的な知識に基づいた選手の技術だけでなく、人間としての力量まで見極める観察力が必要になります。

表現力

ドラフト候補にふさわしい選手を見出したとしても、スカウト会議でその魅力を十分に伝えなければなりません。レポートやプレゼンテーションで自分の思いを表現する力がなければ、せっかく見つけた人材も埋もれたままになってしまうかもしれないのです。

 

まとめ

ドラフト会議に至るまで野球のスカウトマンがどのような仕事をしているか分かっていただけましたか。「元プロ野球選手ではないから無理だろう」と諦めずに、スポーツ学などが学べる学校に通ってから球団職員を目指すのならば、それとともにコミュニケーション力をつけるとよいかもしれません。球団職員からスカウトマンになるには野球関係者と交流する必要があるからです。
最後までお読みいただきありがとうございました。あなたがスカウトマンになる道を検討する際に参考になれば幸いです。

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