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スポーツ関係の資格についてご紹介します。職業別に解説
2023.09.13スポーツ関係の仕事はさまざまな種類があり、どのような面からスポーツに関わっていくかによって好きな職種が選べます。中には資格が必要な職業もあり、その資格を得るために特定の学校に進学すべき場合もあります。そこで本記事ではスポーツ関係の主要な職業や、職業別に必須の資格および取っておくと有利になる資格について解説します。
目次
1-1.スポーツトレーナー
1-2.スポーツ指導者(コーチや監督)
1-3.スポーツ審判員
1-4.スポーツドクター
3-1.日本スポーツ協会公認アスレチック・トレーナー(JSPO-AT)
3-2.ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会認定アスレチック・トレーナー(JATAC-ATC)
3-3.NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(NSCA-CSCS)
3-4.パーソナルフィットネストレーナー(NESTA-PFT)
4.怪我の治療やリハビリもできるスポーツトレーナーになるために必要な資格は?
4-1.柔道整復師
4-2.あん摩マッサージ指圧師
4-3.鍼灸師(しんきゅうし)
4-5.理学療法士
5.スポーツ指導者(コーチや監督)になるために必要な資格は?
5-1.日本スポーツ協会公認スポーツ指導者資格(JSPO)
6-1.プロ野球の場合
6-2.プロサッカーの場合
7-1.医師免許
7-2.3つのスポーツドクター資格のいずれか
1.スポーツに関わる仕事の種類は?
スポーツに関わる仕事にはさまざまな種類があります。ここではスポーツに関わる代表的な職業として4つの仕事を紹介します。
1-1.スポーツトレーナー
スポーツトレーナーは、アスリートやスポーツチームのパフォーマンス向上・怪我予防・リハビリ支援などを行う仕事です。スポーツトレーナーになるためには運動科学やスポーツ医学に関する知識や、トレーニング技術についての経験が必要です。
1-2.スポーツ指導者(コーチや監督)
スポーツ指導者はアスリートやチームメンバーを指揮し、彼らのスポーツパフォーマンスを引き出す役割を果たします。スポーツトレーナーはアスリートのコンディションを整える仕事であるのに対し、スポーツ指導者は戦術を考えたり練習の計画を練ったりと、もっと大きな視点から選手をサポートします。
1-3.スポーツ審判員
スポーツ審判員は試合において公平な判断を下し、ルールの適用と試合の正常な進行を監督する役割です。審判員は各競技のルールや判定基準を熟知しており、また迅速に公正な判断を行う能力が求められます。
1-4.スポーツドクター
スポーツドクターは、競技者の怪我や不調に関する診断・治療・リハビリを担当します。一般の医師との違いは、アスリートに寄り添った治療をすることです。スポーツドクターはスポーツの継続に支障が少ない治療法やリハビリを提案したり、将来的に長くスポーツを続けられる診療をしたりします。
2.スポーツに関わる仕事に資格は必要?
スポーツに関わる仕事には、資格が必要なものと必要ないものがあります。資格が必要な仕事は、怪我の治療やリハビリもできるスポーツトレーナー・スポーツドクター・スポーツ審判員などです。これらの仕事は正確かつ豊富な知識がなければできないため、資格の取得が必須です。
一方で、スポーツ指導者やトレーニング指導を行うだけのスポーツトレーナーには、必須で取らなければならない資格はありません。しかし資格があったほうが信頼性は高まり、また現場で働いている方の多くは資格を持っています。そのため関連する資格を取っておくことをおすすめします。
3.スポーツトレーナーになるために必要な資格は?
ストレングストレーナーになるには、スポーツトレーナーとして経験を積み、ストレングストレーナーになるためのスキルを学ぶのが一般的なキャリアです。必要になるスキルに指定はありませんが、筋力トレーニングの知識や人体についての知識、栄養学、スポーツ心理学などの知識を学ぶのがよいでしょう。
また、クライアントを相手にトレーニング指導を行うため、クライアントが何を求めているか汲み取る力や提案力も必要になります。クライアント自身に知識をつけてもらうことも必要ですので、論理的な思考とコミュニケーション力があるのが理想です。
3-1.日本スポーツ協会公認アスレチック・トレーナー(JSPO-AT)
JSPO-ATとは、アスリートのサポートを行うアスレチック・トレーナーを認定するための資格です。日本におけるアスレチック・トレーナー資格としては最も有名かつ、最も難易度が高いといわれています。
JSPO-ATを取得するためには、条件を満たして試験に合格する必要があります。試験合格率は10%~25%で、このうち実技試験の合格率は70%前後、理論試験の合格率は20%~30%です。理論試験に合格することが肝要となっているため、過去問を使ってしっかり勉強しましょう。
3-2.ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会認定アスレチック・トレーナー(JATAC-ATC)
JATAC-ATCは資格というよりも称号に近いものです。
JATAC-ATCを取得するには、柔道整復師などの資格を有していること、JATACの講習を受け、また通信教育講座でスポーツ科学分野の単位(69単位)を取得する。このふたつが資格取得条件になります。試験などはありません。簡単な条件ではありませんが、スポーツ学科の生徒は免除される条件もあります。
3-3.NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(NSCA-CSCS)
NSCA-CSCSはパーソナルトレーナーの認定資格です。NSCAという、アメリカに本部がある国際的な教育団体が発行を行っています。世界で通用するハイレベルな資格のため、国外で活躍したい方やトップアスリートのトレーナーになりたい方におすすめです。
NSCA-CSCSを取得には筆記試験に受験し合格しなければなりません。合格率は65%です。また試験を受けるためには条件があり、大学などを卒業して学位を持っているか、高度専門士の称号を保持していなければなりません。
3-4.パーソナルフィットネストレーナー(NESTA-PFT)
NESTA-PFTはNESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)が認定を行っているパーソナルトレーナー資格です。スポーツ業界において高い信頼性と知名度を誇る資格で、世界80ヵ国にわたって取得者がいます。
NESTA-PFTの取得をするには、まず会場で受講する方法と、オンラインが選べる事前の講習が8時間。これを受講し、試験に合格すると取得できます。試験の解答方法は選択式で、正答率80%以上で合格となります。試験合格率は60%のため、しっかりと勉強する必要があります。
4.怪我の治療やリハビリもできるスポーツトレーナーになるために必要な資格は?
スポーツトレーナーになるために必須の資格はありません。しかし怪我の治療やリハビリもできるようになりたい場合は、医療系の国家資格を持っている必要があります。以下では、怪我の治療やリハビリもできるスポーツトレーナーになるための資格を4つ解説します。
4-1.柔道整復師
柔道整復師は骨折・脱臼・捻挫などの怪我に対して、運動機能の回復や痛みの改善を目的とした施術を行う専門家です。投薬や手術は行わず、関節の調整やマッサージなどによって、怪我の回復やリハビリを支援します。
柔道整復師の資格は、柔道整復師国家試験に合格しなければ取得できません。試験合格率は50%~60%です。また柔道整復師国家試験を受験する資格として、4年制大学・3年制の短期大学・専門学校で3年以上、柔道整復学を学ばなければなりません。
4-2.あん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師は、指圧やマッサージを行うことで筋肉や関節の痛みを緩和し、身体の調子を整える専門家です。東洋医学の知識を基礎とし、患者さんの身体をなでる・揉む・押す・さするなどして血行を改善し、不調を和らげます。
あん摩マッサージ指圧師の資格を取るには、国家試験に合格する必要があります。あん摩マッサージ指圧師国家試験の合格率は85%~90%です。4択マークシート形式の筆記試験のため、比較的簡単に取得できる資格といえます。
4-3.鍼灸師(しんきゅうし)
鍼灸師とは、鍼(はり)や灸(きゅう)を使った治療を行う医療職を指します。鍼師は金属の細い針を刺すことで、灸師はもぐさという植物を皮膚の上で燃やすことで、ツボや筋肉を刺激して自然治癒力を高めます。
鍼灸師の資格は、はり師国家試験やきゅう師国家試験に合格することで取得できます。それぞれ別の試験ですが、どちらの合格率も70%~75%となっています。またはり師・きゅう師の資格を得るためには、大学・短期大学・専門学校で3年以上学ぶ必要があります。
4-5.理学療法士
理学療法士は、運動機能の回復や身体の痛みの改善をサポートする、リハビリの専門家です。身体を動かして回復を目指す運動療法だけでなく、電気刺激や光線などを用いた物理療法も行います。
理学療法士の資格を得るためには、理学療法士国家試験に合格しなければなりません。試験の合格率は8割と高いです。ただし試験を受けるためには、大学・短期大学・専門学校などで3年以上勉強しなければなりません。
5.スポーツ指導者(コーチや監督)になるために必要な資格は?
コーチや監督などのスポーツ指導者になるためには、資格は必要ありません。しかし実際の現場で働いている人の多くは、資格を持っていることがほとんどです。そこで以下では、スポーツ指導者になるために取っておくべき資格を紹介します。
5-1.日本スポーツ協会公認スポーツ指導者資格(JSPO)
JSPOは、コーチや監督などのスポーツ指導者の認定を行う資格です。JSPOには全部で18種類の資格があり、どんな指導者になりたいかによって取得する資格を選べます。アスリートやスポーツチームの指導者になりたい場合はまず、スポーツ指導者基礎資格である「コーチングアシスタント」の取得がおすすめです。
またJSPOには上級資格もあります。スタートコーチ・コーチ1~4・教師・上級教師などが当てはまります。これらの上級資格を持っていると活動の幅が広がります。これらのJSPO資格は養成講習会を受けることで取得できます。
6.スポーツ審判員になるために必要な資格は?
スポーツ審判員になるためには資格が必要であり、その種類や取得方法は競技ごとに異なります。ここでは、プロ野球とプロサッカーの審判員になるための資格について説明します。
6-1.プロ野球の場合
プロ野球の審判員になるためには育成プログラムを修了し、その後に研修審判員として採用され経験を積む必要があります。育成プログラムはNPBアンパイア・スクールといい、6泊7日で座学と実技を学びます。
スクール修了後にプロの審判員としての資質を見込まれた人は、翌春のNPB球団キャンプに参加できます。キャンプでのさらなる適正判断に合格すれば、研修審判員として採用され2軍の審判を行えるようになります。その後は2軍で審判をしながら、1軍に昇格できるように日々審判の精度を磨きます。
大抵1軍昇格は約5年といわれていますが、1年で昇格する努力家で優秀な人もいます。1軍昇格後の初めは塁審を務め、5年から7年の経験を経て主審を務められるようになります。
6-2.プロサッカーの場合
プロサッカーの審判員になるには、「サッカー公認審判員」の1級資格を取る必要があります。サッカー公認審判員は4級から1級までのランクがあり、1級を取るには下から順番に等級を上げていく必要があります。
サッカー公認審判員1級の取得方法は、1級審判員認定審査会に合格することです。試験内容は筆記テスト・体力テスト・実技テストの3つに分かれています。合格率は公表されていません。しかし、4級審判員が20万人以上いるのに対して1級審判員は250人程度しかいないことから、難易度は高いと予想されます。
7.スポーツドクターになるために必要な資格は?
スポーツドクターになるためには、医師免許やスポーツドクターの資格が必要です。以下では、スポーツドクターになるために必要な資格について説明します。
7-1.医師免許
医師免許とは医師として医療行為を行うために必要な免許です。スポーツドクターになるためには専門の資格が必要ですが、それらを取得するためには前提として医師免許を持っていなければなりません。
医師免許を取得するためには、6年制の医科大学を卒業して医師国家試験に合格する必要があります。試験合格率は90%程度です。医師免許を取得した後は、研修医として大学病院や総合病院で勤務を始めます。
7-2.3つのスポーツドクター資格のいずれか
医師免許を取得すると、その後にスポーツドクター資格を得られます。日本にはスポーツドクター資格が3つあります。日本スポーツ協会公認スポーツドクター・日本整形外科学会認定スポーツ医・日本医師会認定健康スポーツ医がそのすべてです。
これら3つのスポーツドクター資格はいずれも、講習会や研修会などを受けることで取得できます。また日本医師会認定健康スポーツ医は、医師であれば誰でも取得できます。しかし日本スポーツ協会公認スポーツドクターと、日本整形外科学会認定スポーツ医資格は、取得に条件があります。
いかがでしたでしょうか。東京スポーツ・レクリエーション専門学校は、様々なスポーツ分野に関わる多種多様な職業に就職し、活躍していくことができる、スポーツに特化した専門学校です。
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