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スポーツマーケティングとは|仕事内容・メリット・最新トレンドまで紹介

2024.04.11

近年、スポーツ人気の高まりにより、スポーツとビジネスの融合ともいえる「スポーツマーケティング」に注目が集まっているのをご存じでしょうか。そこで本記事では、スポーツマーケティングを詳しく解説します。仕事内容、メリット、最新のトレンドなどを詳しく紹介します。将来スポーツに関わる仕事がしたい、またはビジネスの一環としてマーケティングを深く学びたい方はぜひご覧ください。

 

目次

1.スポーツマーケティングとは

2.スポーツマーケティングには2つの種類がある

 1.スポーツそのものをマーケティングに利用する方法
 2.スポーツを活用したマーケティング手法

3.スポーツマーケティングとそのほかのビジネスとの違い

 スポーツマネジメントとの違い
 スポーツビジネスとの違い

4.スポーツマーケティングの仕事内容

 スポーツ関連イベントのスポンサー業務
 スポーツ選手やチームのスポンサー業務
 スポーツに関連するグッズの販売
 SNSを有効活用したデジタルマーケティング

5.スポーツマーケティングがもたらす5つのメリット

 世代や性別に関係なくアピールできる
 ブランド力の向上が期待できる
 スポンサー企業の認知度アップ
 海外にも積極的にアプローチできる

6.スポーツマーケティングを成功に導くポイント3選

 1.チームのブランドに合った企業と提携する
 2.SNSを活用した宣伝活動を行う
 3.データの収集と分析

7.近年のスポーツマーケティングのトレンド

 デジタル化とAIの台頭
 VR(仮想現実)とAR(拡張現実)の活用
 新しいスポーツの誕生

 

8.まとめ

 

1.スポーツマーケティングとは

スポーツマーケティングはスポーツを活用しながらマーケティングを行う仕事で、1970年代後半に誕生しました。当時の情報収集手段は主にテレビで、現在と比べるとメディアの数も限られていました。その後、TVの普及によって野球やサッカー、ゴルフなどの人気スポーツにスポンサーがつき、協賛金といった形で莫大な収入源が見込めます。これはスポーツ人気と視聴者数の増加から、企業が露出場所を求めてスポーツ業界に投資を始めた結果です。
1990年代に入るとスポーツの人気はさらに盛り上がりをみせ、スポーツは産業の一部となりました。スポーツ選手はただのアスリートから広告モデルや企業のイメージキャラクターなど、スポーツ以外の活動場所を増やしていきます。
このようにスポーツ=産業といった時代の変化もあり、スポーツマーケティングは現代ビジネスでも欠かせない存在として注目されています。

 

2.スポーツマーケティングには2つの種類がある

スポーツマーケティングには2つの種類が存在し、それぞれに独特の戦略とアプローチがあります。どちらもスポーツの発展と、ビジネスの可能性を最大限に引き出すための重要な手法です。ここでは、スポーツマーケティングの種類を詳しく紹介します。

1. スポーツそのものをマーケティングに利用する方法

スポーツに関連する企業や、団体が収益を増やすために行うマーケティング手法です。スポーツ自体の認知度向上やチケットの販売、グッズの売り上げなど、さまざまな手法を活用して収益確保を目指します。
具体的な手法としては、地域コミュニティとの連携によるイベントの開催や選手とファンが触れ合える機会の提供、イベントでのグッズ発売などがあります。これらの手法はスポーツそのものの価値向上だけでなく、新たなファン層の獲得や既存のファンとの関係性を深める効果も期待できます。

2.スポーツを活用したマーケティング手法

スポーツを活用しながら、企業が提供する商品やサービスを広めるためのマーケティング手法です。スポーツとビジネスを組み合わせることで、企業の知名度向上やブランドイメージの確立、サービスの売上アップが期待できます。
たとえば、プロスポーツ選手とのコラボグッズの販売があります。実際に選手が身につけているものであれば、商品をとおしてファンは選手を身近に感じられるでしょう。また、選手を起用した広告宣伝もひとつの手法です。選手の影響力を活用し、広告を通じて商品やサービスの魅力を大衆にアピールできます。

 

3.スポーツマーケティングとそのほかのビジネスとの違い

ここでは、スポーツマーケティングと類似するビジネスの違いを解説します。それぞれのビジネスがスポーツとどのように関わっているのか、そしてビジネス戦略への影響なども説明します。

スポーツマネジメントとの違い

スポーツマーケティングとスポーツマネジメントは、ターゲットと目的に大きな違いがあります。スポーツマーケティングは、スポーツを楽しむファンや視聴者が主な対象です。活動内容は多岐にわたり、広告宣伝やイベントの開催、ファンの購買意欲を掻き立てるグッズ販売などさまざまです。
一方、スポーツマネジメントはスポーツの試合やチーム、選手自体に重点を置きます。例をあげると、選手やコーチの採用から指導やスポーツ関連企業の運営や経営など、スポーツの運営そのものに関わる広範囲な業務を担当します。

スポーツビジネスとの違い

スポーツマーケティングと似た言葉に「スポーツビジネス」がありますが、これら二つは異なる概念です。スポーツビジネスはその名のとおり、スポーツに関連するビジネスが対象です。スポーツ用品の製造や販売からトレーニングジムの運営、インストラクターやコーチまでビジネスの範囲は多岐にわたります。
つまり、スポーツビジネスはスポーツに関わる全商業活動を指し、スポーツマーケティングはスポーツを発展させてビジネスに貢献するための戦略といえます。

 

4. スポーツマーケティングの仕事内容

スポーツマーケティングの仕事を成功させるには、クリエイティブな思考力と戦略的なアプローチが必要不可欠です。ここでは、スポーツマーケティングの具体的な仕事内容を紹介します。

スポーツ関連イベントのスポンサー業務

企業にとって、スポーツ大会やチームのイベントへの協賛は多くのメリットをもたらします。主なメリットとして、企業名を会場で広く宣伝できる点です。来場者やテレビ、インターネットで試合を観ている人々に対して、企業名やブランドロゴを露出する絶好のチャンスです。
さらに、試合会場内に企業ブースを設置し、スポーツ用品やサービスを直接宣伝する機会も得られます。これにより企業の製品やサービスが多くの人々に紹介でき、来場者の購買意欲を刺激することが可能です。

 

スポーツ選手やチームのスポンサー業務

スポーツマーケティングにおいて、選手やチームへのスポンサーシップは重要な仕事のひとつです。企業が自社ブランドを広範囲に宣伝する機会であることに起因します。例として、選手のユニフォームに企業ロゴが入っているのを一度は見たことがあるのではないでしょうか。
このような宣伝手法により、観客やテレビ視聴者は選手とともに企業ブランドを視覚的に認識します。以上の点からもわかるとおり、スポーツマーケティングにおいて選手やチームへのスポンサーシップは重要な役割を占めています。

 

スポーツに関連するグッズの販売

スポーツはもとより、チームの人気や収益を上げるには関連グッズの販売がひとつの生命線です。これらの売り上げは、チームの知名度向上やファン層の拡大に直結します。そのため、新規ファンの獲得や特定のファン層へのアプローチは、販売するグッズの種類や方向性の見極めが重要です。
たとえば、幅広い年齢層を対象にするのであれば、Tシャツやキャップといった大衆向けのアイテムが適しています。一方、若年層にターゲットを絞る場合は、スマートフォンケースやステッカーといったトレンドを反映したアイテムが効果的です。
このように、スポーツマーケティングにおける関連グッズの販売はファン層の拡大だけでなく、スポーツ全体の発展に大きな影響を与える重要な要素といえます。

 

SNSを有効活用したデジタルマーケティング

現代のビジネスにおいて、デジタルマーケティングは欠かせないマーケティング手法です。なぜなら、スポーツの人気を高めるとともにファンとの継続的なコミュニケーションを可能にするためです。
具体的には、試合のライブ配信を行うことで実際にスタジアムに来られないファンでも臨場感あふれる試合観戦が可能です。また、選手の試合後のインタビューを動画配信すれば、ファンはより深くチームや選手とつながれるでしょう。こうした無限の可能性を秘めたデジタルマーケティングを有効活用することで、スポーツの発展とファン層の獲得が期待できます。

 

5.スポーツマーケティングがもたらす4つのメリット

スポーツマーケティングはビジネスに多大な利益をもたらしますが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、4つのメリットを紹介します。

世代や性別に関係なくアピールできる

スポーツは普遍的な魅力と共感性により、老若男女問わず楽しめるものです。その魅力は、スポーツを愛するファンやサポーターがさまざまな年齢層に広がっている点からみても明らかです。このため、スポーツマーケティングは市場の対象が限定されにくいメリットがあります。
また、スポーツは男性も女性も楽しめるため、性別を問わず広範なターゲットにアピールできます。多様な層にアプローチできるのは、スポーツマーケティングの強みです。

ブランド力の向上が期待できる

スポーツは勝敗に関わらず、人々に感動やポジティブなイメージを与えやすい特徴があります。これはスポーツが本来持っているチームワークや選手の努力、勝利による達成感といった要素があるためです。
企業はスポーツ特有の要素と自社のブランドイメージを結びつけることで、スポーツに興味がない人々にも自社ブランドの宣伝が可能です。このように、スポーツマーケティングは企業やスポーツのブランド力を向上させるための有効な手段といえます。

スポンサー企業の認知度アップ

スポーツに出資する企業は、ブランド名やサービスの認知度アップを主目的としています。これは、企業ブランドがスポーツと関連づけられることで、認知度が向上するといった考え方に基づいています。
例をあげると、サッカー人気を不動のものにしたJリーグでは2009年から長期にわたり某有名飲料メーカーがスポンサーを担ってきました。さまざまな市場分析の結果、メインターゲットとなる30〜40代の男性が「Jリーグの観戦を楽しみにしている」ことが判明しました。
分析結果を受けて、某飲料メーカーは飲料製品の販売とJリーグを結びつける戦略を立てます。こうしたビジネス戦略により、企業はブランドの認知度を高めるだけでなく、飲料製品の販売促進にも成功しました。

海外にも積極的にアプローチできる

スポーツは国内だけでなく、世界中の人々を魅力する力を持っています。スポーツが国や文化を超え、共感や興奮を生み出せるためです。多くのスポーツは国内だけでなく、海外のチームや選手との対戦も行われます。
スポーツマーケティングは海外に対する積極的なアプローチにより、国際的な視野を広げる有効な手法といえます。

6.スポーツマーケティングを成功に導くポイント3選

スポーツ審判員になるためには資格が必要であり、その種類や取得方法は競技ごとに異なります。ここでは、プロ野球とプロサッカーの審判員になるための資格について説明します。

1. チームのブランドに合った企業と提携する

スポーツマーケティングを成功させるには、自社ブランドと同じ価値観を持つ企業との提携が必要不可欠です。提携先とのイメージが一致すれば、ブランドメッセージは一貫性を保ち、影響力の拡大化が期待できます。
しかし、提携先の選定は慎重に行わなければなりません。たとえ提携先が有名企業でも、自社のブランドイメージと大きく乖離する場合は提携先として適切ではないでしょう。イメージが相反する提携は消費者に混乱をもたらし、ブランドイメージを損なう恐れもあります。提携先の選定は自社のブランド価値観、ターゲットなどを考慮して慎重に行うべきです。

 

2. SNSを活用した宣伝活動を行う

スポーツマーケティングの成功に、SNSの活用は欠かせません。SNSは情報の共有速度が早いため、マーケティングの観点からみても有効なツールです。SNSの具体的な活用例として、プロ野球のパシフィックリーグでは新規ファン獲得策として、PLM(パシフィックリーグマーケティング)を新たに立ち上げました。
PLMは、パシフィックリーグに加盟する6つの球団が設立した合弁企業です。プロ野球の動画配信サービスやウェブサイトの運営を通じて、野球の素晴らしさを多くの人々に提供しています。SNSを活用した宣伝活動は、新規ファンの獲得や既存ファンとのコミュニケーション強化に寄与し、スポーツマーケティングの成功を後押しします。

3. データの収集と分析

スポーツマーケティングは、観る者に感動や楽しさを与えるだけでは成功とはいえません。企業やチームの認知度や売り上げ向上には、データ収集と分析が重要な要素となるためです。
たとえば、試合に来場した観客の年齢層や性別などの情報をデータ収集し、細かく分析することで観客の行動への理解につながります。分析結果によって、ターゲット層に合わせたグッズの販売や提供するフードの選定など、さまざまなマーケティング戦略の最適化が期待できます。

7.近年のスポーツマーケティングのトレンド

近年のスポーツマーケティングは、新たな技術の進歩やAIの台頭により、多くの新しいトレンドが登場しています。ここでは、現代のスポーツマーケティングにどのような変化が起きているかを解説します。

VR(仮想現実)とAR(拡張現実)の活用

AIなどの先進的なテクノロジーとスポーツが融合し、新領域として注目を集めています。AIは無数のデータからパターンを解析することで、ある一定の未来予測が可能です。この学習能力が人の動きや行動の流れを分析し、スポーツイベントの混雑対策などに活かされています。
具体的には試合当日の混雑予測を行い、その結果を地図上に表示することでイベント会場までのルートを快適に移動できます。デジタル化とAIの台頭により、スポーツマーケティングが今後どのように進化するのか多くの人が注目しています。

 

新しいスポーツの誕生

現代のスポーツは、eスポーツやエクストリームスポーツといった新しい形態が若年層を中心に盛り上がりをみせています。これらの新スポーツはデジタルプラットフォームを活用して普及し、その魅力を世界中に拡散しています。

 

まとめ

本記事では、スポーツマーケティングを紹介しました。スポーツマーケティングはスポーツの人気アップや企業のブランド力向上、海外への積極的なアプローチなど、多大な利益をもたらす手段です。また企業やチームを成功に導くには、自社ブランドと同じ価値観を持つ企業との提携、SNSを活用した宣伝活動、データの収集と分析など取り組むべき内容は多岐にわたります。
また、記事内ではスポーツマーケティングの最新トレンドも取り上げ、デジタル技術の進化をわかりやすく提供しています。将来、スポーツに関連する仕事に就きたい人は、今回の記事を参考に就職活動のヒントにしてください。

 

いかがでしたでしょうか。東京スポーツ・レクリエーション専門学校は、様々なスポーツ分野に関わる多種多様な職業に就職し、活躍していくことができる、スポーツに特化した専門学校です。

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