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スポーツコーチングとは?コーチングの種類・必要スキルや資格などを解説!

2024.04.11

スポーツコーチングは選手のパフォーマンスを引き出し、能力を最大限に発揮させるための手法です。コーチングといっても種類は多岐にわたり、選手一人ひとりに最適な指導をするには専門的なスキルや資格が必要です。
そこで今回は、スポーツ業界で注目を集めている「スポーツコーチング」について解説します。スポーツコーチングの基本から類似した言葉との違い、必要なスキルや資格まで多角的な視点で紹介します。選手への指導方法に悩んでいる、または自分の指導スキルをさらに高めたい人には参考になる情報です。ぜひ、最後まで記事をご覧いただき、自身のキャリアアップにつなげてください。

目次

1.スポーツコーチングとは

 スポーツコーチングが求められている理由
 自分で考えさせることの重要性

2.スポーツコーチングと類似した言葉との違い

 コーチ
 ティーチング
 トレーニング
 コンサルティング
 ビジネスコーチング

3.コーチングの代表例

 スキルコーチング
 メンタルコーチング
 キッズコーチング

4.スポーツコーチング(指導者)に向いている人の特徴 

 スポーツへの情熱がある
 教える・ほめるが上手い
 学びに貪欲

5.コーチングに必要な3つのスキル

1.傾聴|相手の立場になって聴く
2. 承認|相手を認める
3.質問|相手の効果的な質問をする

6.スポーツコーチングに活かせる3つの資格

 国際コーチング連盟(ICF)の資格
 ICF認定の団体やスクールが発行する資格
 ICFから認定されていない団体やスクールが発行する資格

7.まとめ

 

1.スポーツコーチングとは

スポーツコーチングは選手を後方支援し、主体的な思考と行動を促す手法です。コーチの言葉は、1500年代のハンガリーで製造された四輪の馬車を意味する「コチ」が由来です。欧米では現在も、目的地へ人を連れて行く鉄道やバスなどの移動手段を「コーチ」と呼んでいます。
つまり「人を目的地(ゴール)まで連れて行く」といった概念が、スポーツ業界にも波及しスポーツコーチングという言葉が広く認知されました。

スポーツコーチングが求められている理由

スポーツコーチングが注目されるようになった背景には、大きく2つの理由があります。ひとつ目は、日本のスポーツ業界の変化です。一昔前のスポーツ業界は、指導者が選手に対し一方的に教え込むスタイルが主流でした。しかし、指導者の一方的な指導から体罰やパワハラといった暴力行為が横行し、社会問題に発展していきます。こうした社会的問題を改善するため、スポーツコーチングを取り入れる動きが活発化していきました。
2つ目の理由は、現代社会で活躍できる人材育成です。現代社会はデジタル化が進んでいることから、多様な情報から取捨選択し、自己決定を下す能力が求められます。そのため、子どもの頃からスポーツコーチングに触れることで主体的な考え方と行動力が身につきます。

自分で考えさせることの重要性

スポーツコーチングは、選手の自主性を育むことを重要視しています。選手が自分で考え行動することで、選手のパフォーマンス向上やチームの成功が期待できるからです。また、スポーツコーチングの考え方は教育現場でも通ずるものがあります。
具体例としては、教育機関における「ノーチャイム制度」です。現在多くの小学校で導入されているチャイムが鳴らない取り組みです。以前は「チャイムが鳴ってから行動すればよい」といった受け身の行動パターンが主でした。しかし、本制度の導入によって子どもは自分で時間配分し、行動するように変化しました。自分で時間と次の動作を考える力は、スポーツコーチングとも一致します。

 

スポーツコーチングと類似した言葉との違い

スポーツの世界では、選手を指導する際に使用する言葉が数多くあるのをご存じでしょうか。ここでは、スポーツコーチングと似ている言葉を5つ紹介します。

コーチ

コーチとは、特定の目標に向かって進む人を指導する立場にあります。スポーツの世界だけでなく、ビジネスや教育現場などさまざまな分野で活躍しています。
ビジネスにおけるコーチとは部下の考えや能力を深く理解し、チームの方向性を示すリーダーシップを発揮する人です。部下のサポートや問題解決のためのアドバイスを行います。スポーツの世界でのコーチは選手やチームの現状を把握し、トレーニングや勝利に向けた戦略の立案、適切な人選などを行います。

ティーチング

ティーチングは新入社員やスポーツ初心者など、初めて何かを学ぶ人に有効な指導法です。たとえば、入社して間もない新入社員にはビジネスマナーや仕事の進め方など、一からわかりやすく指導します。ティーチングはコーチングとは異なり、相手に寄り添いながら細かく指導するスタイルを指します。

トレーニング

トレーニングは、特定の技術やスキルを習得するために行う反復的な鍛錬です。主な目的は個々のスキルを高め、パフォーマンスを向上させることです。たとえば、サッカーやバスケットなどのスポーツ競技では、シュート練習やドリブル練習を継続して行い技術の向上を目指します。

コンサルティング

コンサルティングは、ビジネスにおけるさまざまな問題を解決する専門職です。クライアント(顧客)が抱える問題を解決するための戦略やアクションプランを提示します。コンサルティングはコーチングとは異なり、対象者を直接指導することはありません。組織全体やプロジェクトの方向性を提案、改善する役割を果たします。

ビジネスコーチング

ビジネスコーチングとは、組織やチームの目標達成を目指し、自発的に行動できる人材に育てるための指導法です。ビジネスコーチングはスポーツコーチングとは異なる分野ですが、基本的な概念と指導方法は共通しています。

 

2.コーチングの代表例

ここでは、具体的なコーチングの例を3つ紹介します。コーチングの種類を深く理解すれば指導の幅も広がります。

スキルコーチング

特定の専門領域における知識や経験を持つ人が、初心者やスキル向上を目指す人に行う指導法です。ビジネスの世界では、部下の能力やスキルの向上を目的にスキルコーチングの手法が積極的に採用されています。

メンタルコーチング

人々の内面に焦点を当て、客観的な視点からサポートを行う指導法です。人間の悩みや不安は仕事やプライベートに関わらず、人それぞれ異なります。そのため、メンタルコーチングは個人の感情や思考、行動パターンを理解し、仕事やプライベートの生活にどのように影響を及ぼしているかをみていきます。

キッズコーチング

生まれたばかりの乳幼児から、6歳程度の子どもを対象とした子ども向けのコーチングです。コーチングの目的は、子どもの好奇心や集中力を刺激しながら発展させることです。キッズコーチングの資格を取得すると、教育機関や学習塾などでスキルを生かせる機会が広がります。

 

3.スポーツコーチング(指導者)に向いている人の特徴

スポーツコーチングは、だれでも簡単になれるわけではありません。指導者として向いているかどうか、いくつか特徴があります。ここでは、スポーツコーチングに向いている人の特徴を3つ紹介します。

スポーツへの情熱がある

スポーツへの情熱は、選手への教え方やコーチングのスタイルに直接影響を与えます。なぜなら、指導者の熱意は選手のやる気やモチベーション向上につながるためです。反対に、スポーツへの愛情が欠けている指導者であれば、選手に指導をしても正しく相手に伝わりません。このように、スポーツに対する情熱はスポーツコーチングにおいて重要な要素といえます。

 

教える・ほめるが上手い

選手が理解しやすい「教え方」や、選手のやる気が出る「ほめ方」ができる指導者は選手たちから絶大な信頼を得ます。言葉で伝わりにくい場合は、体を使ったジェスチャーで選手にわかりやすく説明します。
また選手のよいところがあれば、適切なタイミングでほめることで選手は認められたと感じ、やる気がアップするでしょう。このように、教える・ほめるなどの指導スキルを持ち合わせる指導者は選手の成長だけでなく、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献できます。

 

学びに貪欲

選手が理解しやすい「教え方」や、選手のやる気が出る「ほめ方」ができる指導者は選手たちから絶大な信頼を得ます。言葉で伝わりにくい場合は、体を使ったジェスチャーで選手にわかりやすく説明します。
また選手のよいところがあれば、適切なタイミングでほめることで選手は認められたと感じ、やる気がアップするでしょう。このように、教える・ほめるなどの指導スキルを持ち合わせる指導者は選手の成長だけでなく、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献できます。

 

学びに貪欲

スポーツの世界は常に進化し続けており、新しいルールや最新技術が導入されています。スポーツの指導者は、自身の知識をアップデートしていく必要があります。こうした学びの貪欲さは自身の成長だけでなく、選手たちの成長にも不可欠な要素です。
たとえば、サッカーでは人間の目では判別できない状況を見極める「ビデオ・アシスタント・レフリー」などの最新技術が導入されています。これらの新しい技術やルールを理解し、選手に伝えるには指導者自身が学びに貪欲なことが求められます。

 

4.コーチングに必要な3つのスキル

スポーツコーチングは、選手への指導だけでなく選手との関係性を築くことも重要です。選手の能力を引き出し、最高の結果を出すにはテクニック以外に特定のスキルが求められます。ここではコーチングに必要な3つのスキルを詳しく解説します。

1.傾聴|相手の立場になって聴く

コーチングにおいて、重要なスキルのひとつが「傾聴」です。ビジネス研修でもよく紹介されるこのスキルは、言葉だけでなく表情や仕草など全身で相手の話を理解します。傾聴は3つのポイントがあり、まずは相手の意見を受け入れることから始めます。
意見の相違があっても、相手を否定してはいけません。次に、相手の話への共感も重要です。共感を示すことで相手との信頼関係を深められます。最後は、相手との確認作業です。相手の話した内容とこちら側の理解が一致しているかを確認することで、トラブル防止にもつながります。

 

2. 承認|相手を認める

承認とは、相手の存在を認めることです。ただし、承認は単に相手を認めるだけでなく、認めたうえで自分の意見や見解を相手に伝えることが求められます。なお、承認方法は相手の状況や行動に応じて変化させなければなりません。
たとえば、選手が試合やトレーニングで一定の成果を出した場合、成果に対して認めることを「結果承認」と呼びます。そして、結果以外にも選手が成果を得るために経験した過程や努力を認めることも重要です。選手の努力や過程を評価することで、選手は自分の努力が認められたと感じ、お互いの信頼関係が強まります。

 

3.質問|相手の効果的な質問をする

効果的な質問は、相手の心の奥底に眠っている気持ちや思考を目覚めさせる「きっかけ作り」です。質問で明らかになった気持ちや問題点を無事に改善できれば、相手との距離感を一気に縮められるでしょう。しかし、相手に質問する際は注意を払わなければなりません。
矢継ぎ早に質問を重ねると相手は尋問に感じてしまい、反感を抱く恐れがあります。それゆえ、相手の話を尊重し適切なタイミングでの効果的な質問が求められます。

 

5.スポーツコーチングに活かせる3つの資格

スポーツコーチングとしての能力を高めるには資格の取得も有益であり、コーチングの知識の証明にもつながります。ここでは、スポーツコーチングに活かせる資格を3つ紹介します。

国際コーチング連盟(ICF)の資格

国際コーチング連盟(ICF)の認定資格は、コーチングの専門的な知識と高いスキルを証明する資格です。海外での活動や、国際的な環境を視野に入れている人に価値のある資格といえます。
ICFの認定資格は、アソシエート認定コーチ(ACC)、プロフェッショナル認定コーチ(PCC)、マスター認定コーチ(MCC)の3つのレベルにわかれます。アソシエート認定コーチ(ACC)の取得には、最低60時間のコーチング教育と100時間以上のコーチング経験が必要です。

 

6.ICF認定の団体やスクールが発行する資格

スポーツコーチングで活用できる資格として、国際コーチング連盟(ICF)認定の団体やスクールが独自に発行する資格があります。ICFよりも資格の取得難易度は低いですが、世界基準でのコーチングの知識やスキルが学べる点は大きなメリットです。しかし、あくまでICFが認定している団体が独自発行している資格であり、取得条件などは団体によって異なる点は理解しておきましょう。

ICFから認定されていない団体やスクールが発行する資格

ICFから認定されていない団体や、スクールが発行する資格も存在します。ICF認定の資格と比べると認知度は低いかもしれませんが、先述した資格と比べると安価な取得費用のため、資格が取得しやすいメリットもあります。とくに初めてコーチングの資格を取得する人にとっては、おすすめの資格といえるでしょう。

 

7.まとめ

本記事では、スポーツコーチングについて解説しました。スポーツコーチングは選手の主体性を育成し、パフォーマンスを引き出す重要な手法です。記事内では、スポーツコーチングのキャリアアップとして、将来に役立つ資格も紹介しました。今回紹介した内容が、現在スポーツの指導で行き詰まっている方や選手への指導スキルを上げたい方の新たな指導方法を見出すきっかけとなれば幸いです。

 

いかがでしたでしょうか。東京スポーツ・レクリエーション専門学校は、様々なスポーツ分野に関わる多種多様な職業に就職し、活躍していくことができる、スポーツに特化した専門学校です。

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