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スポーツプロモーターとは?業務内容・必要なスキル・年収などを紹介!
2024.04.11スポーツプロモーターは、スポーツイベントの企画や運営、マーケティングなど多岐にわたる業務を担当します。スポーツとビジネスの両方に関わりながら、スポーツ業界を盛り上げる重要な役割です。
本記事では、スポーツプロモーターの業務内容や必要スキル、平均年収まで幅広く調査しました。
目次
スポーツに関連するイベントの企画立案
スポーツ選手へのイベント参加などの交渉
イベント開催時の運営
仕事でスポーツに関われる
イベントを成功させたときの達成感
さまざまな人と関われる
交渉力
企画力
管理・調整力
語学力
推進力(リーダーシップ)
発信力
対応力(トラブル時にも)
イベントの企画
業務の洗い出し・割り当て
業務の進行
事前のリハーサル
イベント開催
振り返り
1.スポーツプロモーターとは
スポーツプロモーターはさまざまなスポーツのイベントをコーディネートし、裏方部分を一手に引き受ける重要なポジションです。主な業務は、イベント会場の選定や設営、広報活動やメディア対応などさまざまです。
これらの業務を遂行するには、各方面との調整力やマネジメント力が求められます。また、スポーツイベントは計画だけでは成功できません。選手やスポンサー、運営に関わるスタッフなど、多くの人々との円滑なコミュニケーションも求められます。イベントの準備には多大な労力と時間を要するものですが、イベントが成功したときの喜びや達成感は格別です。
2.スポーツプロモーターの主な業務内容
スポーツプロモーターは、イベントの進行具合によって業務内容が変化します。ここでは、スポーツプロモーターの業務内容を詳しく紹介します。
スポーツに関連するイベントの企画立案
スポーツイベントを成功させるには、企画立案から始まります。企画を立てる際、イベントの概要をまとめた企画書を作成しなければなりません。企画書にはイベントの目的や予想集客人数、開催場所、開催日時、予算など、あらゆる情報を盛り込みます。
また、企画書はイベントの進行計画だけでなく、関係者への説明資料としても使用されます。企画書が完成したら、続いては関係者へのプレゼンテーションです。プレゼンテーションは企画内容を理解してもらい、開催許可を得るための重要なプロセスです。
そして、企画が承認されたら参加選手の選定やメディアへの広報活動など、イベントを盛り上げるための宣伝活動に取りかかります。
スポーツ選手へのイベント参加などの交渉
イベントに参加する選手や競技団体との交渉もスポーツプロモーターの仕事の一環です。イベントの成功を左右する重要な要素であり、スポーツプロモーターとしての手腕が試されます。たとえば、参加選手のスケジュール調整や出演料などの交渉などです。とくに有名選手の参加はイベントの価値を引き立て、観客の関心を引く重要な要素です。
さらに、スポーツプロモーターは選手がストレスなくイベントに参加するためのサポートも行います。イベント参加期間中の宿泊施設の確保や当日の移動手段の手配など、細部にわたる配慮が求められます。
イベント開催時の運営
イベントは基本的にタイムスケジュールどおりに進行します。しかし、イベントは予期せぬ事態が発生することも少なくありません。スポーツプロモーターは、イベントの進行はもちろん、トラブルにも適切に対処する対応力が求められます。
一例として、イベントに参加した選手がケガをしたケースがあります。こうした状況ではすぐに医療スタッフや救急車を手配し、必要な医療措置を取らなければなりません。以上の点から、スポーツプロモーターはトラブルにも冷静に対応できる柔軟性と問題解決能力が求められます。
3.スポーツプロモーターのやりがいとは
スポーツプロモーターの仕事は、ほかの業界では得られない「やりがい」があります。これから紹介する3つのやりがいは、スポーツプロモーターとしての成功やキャリアアップには欠かせない要素です。
仕事でスポーツに関われる
スポーツが好きな人にとって、仕事でスポーツに関われるのは大きなやりがいでしょう。また、仕事柄や選手たちの成長を間近で見守れるのもメリットです。厳しいトレーニングを経て試合に臨む選手を近くで応援できることは、何物にも代えがたい感動があります。
イベントを成功させたときの達成感
イベントを成功させるには、表舞台で活躍する選手だけでなく裏方でサポートするスタッフやスポンサーなど、多くの人の協力が必要です。参加者全員が一丸となってイベントを盛り上げ、イベントが成功したときの達成感はほかの業界では味わえない特別なものです。
さまざまな人と関われる
イベントを開催するには選手だけでなく、スポンサーや運営スタッフなどさまざまな人とのコミュニケーションが必要です。これは、スポーツイベントが多くの人々によって成り立っていることからも明らかです。そのため、人と接することが好きな人や人脈を広げたい人には「やりがい」を感じる職業といえるでしょう。
4.スポーツプロモーターに必要な7つのスキル
スポーツプロモーターとしてイベントを成功に導くには、さまざまなスキルを要します。ここでは、スポーツプロモーターに必要な7つのスキルを紹介します。
交渉力
スポーツプロモーターは、イベントを開催するまでに数々の交渉を行います。選手の出演からイベント設営業者との費用面、さらにはスポンサーとの契約まで、交渉する内容は多岐にわたります。そのため、各方面との交渉がイベントの成功を左右するといっても過言ではありません。
企画力
スポーツプロモーターはスポーツ選手がイベントに参加したい、または多くの人がイベントを観たいと感じる魅力的なイベントを企画する必要があります。また、立案した企画を相手に理解してもらう「提案力」も求められます。
管理・調整力
イベントを開催するには、規模によって数か月、ときには数年にわたる準備が必要です。準備期間中はイベントの責任者として、高い管理能力と調整力が求められます。具体的にはイベントの会場設営、広報活動などの業務をすべて管理しながら全体のスケジュールを進行します。
また、大規模なイベントになると予期せぬ事態やトラブルが発生するかもしれません。作業の遅延や出演者の急なキャンセルなど、イレギュラーに対応するための事前対策も重要です。
語学力
スポーツイベントに招待する選手やスポンサーは、必ずしも日本人や日本企業とは限りません。日本以外の人々との対話をスムーズに進行するには、高い語学力が必要です。とくに英語は国際的な場では共通語として広く使われるため、英語が話せれば多くのシーンで重宝されます。
推進力(リーダーシップ)
スポーツプロモーターは、イベントのリーダー的存在です。イベント全体の進行を監督し、全体の方向性を示す重要な役割を果たします。もしも、優柔不断なリーダーであればイベントに関わる人たちも不安に感じてしまうでしょう。したがって、イベントを進行させるには物事を推し進めるリーダーシップが求められます。
発信力
スポーツイベントの成功には、情報を広く伝える発信力が必要です。現代社会ではSNSを活用した広報活動が一般的であり、その重要性は増しています。たとえば、X(旧Twitter)やYouTubeなどのプラットフォームを使ってイベント情報や選手のコメントを発信し、イベントを大衆に広く認知させます。
なお、イベントの宣伝活動はSNSだけではありません。イベント専用のパンフレットの作成、テレビやラジオなどのメディア出演も情報発信の重要な手段です。これら多方面のメディアを介して、イベント情報をより広範囲に広められます。
対応力(トラブル時にも)
スポーツイベントは、常に予測不能なトラブルが発生するリスクを抱えます。たとえば、イベントのチケット販売に関するトラブルです。イベントの運営側と購入者とのトラブルが発生すると、イベントの評価を大きく低下させてしまうかもしれません。こうした金銭的なトラブルも適切に対応することで観客の満足度をキープでき、イベントの成功に近づけます。
5.スポーツプロモーターの年収
スポーツプロモーターの年収は経験やスキル、担当するイベントの規模によって大きく変動しますが、およそ400万円です。残念ながら日本のサラリーマンの平均年収を少し下回ります。
しかし、日本ではスポーツとビジネスは密接に関わっており、スポーツイベントはエンターテイメント業界として市場規模も年々増加傾向です。このように、スポーツビジネスが今後も成長し続けるなかで、スポーツプロモーターの役割はますます重要視されるでしょう。
6.スポーツプロモーターを目指すには
スポーツプロモーターを目指すうえで、まず必要なのはスポーツへの深い愛情と情熱です。スポーツへの深い理解と情熱があれば、選手や観戦者が楽しめる魅力的なイベントが提案できるでしょう。
なお、スポーツプロモーターになるにはスポーツ系の大学や専門学校でスポーツに関連する知識やスキルを学ぶのが王道です。教育機関での学びは、将来のキャリアアップにはとても有用です。そして、大学や専門学校卒業後はイベントの企画や運営を行う企業への就職が一般的です。
7.スポーツプロモーターに必要な資格
スポーツプロモーターには特定の資格は存在しません。しかし、専門的な資格がなくてもスポーツ全般に関する知識と技術的なスキルは求められます。そして、スポーツイベントを成功させるには、スポーツのルールはもちろん、戦略や選手の能力、観客のニーズを理解しなければなりません。
したがって、スポーツプロモーターを志す人は好きな分野だけでなく、さまざまなスポーツに関する知識と技術を学び続ける必要があります。
8.スポーツプロモーターとしてイベント運営する場合の流れ
スポーツプロモーターとしてイベントを開催するには、企画からイベント終了まで各工程を正しく理解しなければなりません。ここでは、イベントを運営する際の流れを紹介します。
イベントの企画
イベントを開催するには、まずはイベントの企画立案です。イベントの目的やターゲット、予算などの詳細を企画書にまとめます。毎年開催されている定例イベントなどは、早い段階でプロジェクトの進行がスタートします。
業務の洗い出し・割り当て
イベントの企画が承認されれば、次は業務の洗い出しと担当者の割り当て作業です。その際、業務の抜けや漏れがないよう複数の目での確認作業が重要です。業務の抜けや漏れがあると、イベントの進行に大きな影響を及ぼすかもしれません。この作業により、イベントが終了するまで各スタッフが何をすべきかが明確化されます。
業務の進行
複数の業務が同時進行するイベントの準備期間では、問題が発生していないかどうかの確認作業が重要です。そして、万が一、スケジュールが遅延した場合の対策も入念にしておくとよいでしょう。事前対策を講じておけば、問題が発生したときでも素早く適切に対応できます。
事前のリハーサル
イベントの開催が近づくと、本番さながらのリハーサルを行います。どの程度のリハーサルを行うかの判断も、スポーツプロモーターの能力が試される場面です。本番と同じ状況でリハーサルを実施し、問題点があればすぐに修正することでイベントの成功確率が高まります。
イベント開催
タイムスケジュールに沿ってイベントを進行します。イベント当日は、予期せぬトラブルやハプニングが起きるかもしれません。しかし、どのようなシーンにも冷静に対応してイベントをスムーズに進行させる責任がスポーツプロモーターにはあります。
振り返り
イベントが終了してもスポーツプロモーターの仕事は終わりません。イベントが成功した部分、改善が必要な箇所を運営側で話し合い、次のイベントに活かせるような改善策を講じます。
9.まとめ
本記事では、スポーツイベントには欠かせない「スポーツプロモーター」について解説しました。スポーツプロモーターは、スポーツイベントを成功へと導く重要な役割です。業務内容は幅広く、交渉力や企画力、管理、調整力といった多岐にわたるスキルが求められます。
スポーツビジネスは今後もさらなる発展が期待されています。
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