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チーム力を向上させるためにスポーツ指導者が大切にするべき心構えとは

2024.04.24

スポーツ指導者は試合を勝利に導くことが最優先ですが、選手の成長やチームの結束力向上も重要なタスクです。それでは、チーム力を向上させるために指導が大切にすべき点はどのような部分なのでしょうか。
そこで今回は、チーム力を強固にするためにスポーツ指導者が重要視すべき心構えを解説します。記事内では、具体的な行動から選手のやる気をアップさせる方法にも触れています。チームの雰囲気、またはチーム力が上がらないと悩んでいる方の参考になれば幸いです。

目次

1.スポーツ指導者が大切にすべき心構えとは

 選手を一番に尊重する
 主体的に学び続ける
 常にポジティブを意識する
 選手とのコミュニケーションを大切にする
 ハラスメントに注意する

2.チーム力を向上させるためにスポーツ指導者がやるべきこと

 チームの目標設定をする
 個人としての目標設定を行う
 チームで話し合う場を積極的に設ける

3.選手のやる気をUPさせるためにスポーツ指導者が取るべき行動

 選手のモチベーションを上げるフィードバック
 選手に合ったコーチングを行う
 チームの強みと弱みを把握する

4.スポーツ指導者に求められるスキル

 コミュニケーション力
 語学力

5.周囲から信頼されるスポーツ指導者とは

 スポーツ心理学に精通している
 スポーツマンシップを大切にしている

6.まとめ

 

 1.スポーツ指導者が大切にすべき心構えとは

指導者は選手に指導する際、大切にすべき心構えがあります。今回紹介する心構えを理解することで、選手のやる気やチーム力向上が期待できます。それでは、ひとつずつ詳しく解説します。

選手を一番に尊重する

指導者は選手一人ひとりの特徴や考え方を理解し、選手を尊重しなければ良好なチームは作れません。選手の意見を無視したり軽視したりすれば、選手は心を閉ざしてしまうでしょう。
また、相手を尊重する気持ちはスポーツだけでなくビジネスの世界も同じです。上司が部下を尊重しなければ、部下も上司の指示に従わず職場の雰囲気も悪化します。反対に、上司が部下の意見を聞き入れながら仕事に活かすことで、部下のやる気も上がり職場の雰囲気も明るくなります。このように「相手を尊重する」気持ちは、チームの雰囲気やチーム力アップが期待できる重要な要素です。

主体的に学び続ける

スポーツは日々進化し、新しいトレーニング法や健康管理の知識が絶えず誕生しています。昔と今では常識も大きく変わり、その変化に適応するには指導者自身が学び続ける姿勢が求められます。例をあげると、以前は長時間の有酸素運動が健康と体力向上のためによい手法とされていました。
しかし、現在は短時間の高強度インターバルトレーニング(HIIT)が効果的だといわれています。このような新しい手法は科学的な研究により発表されるものですが、最新の学びを指導者が行わなければ選手に共有する機会もありません。
また、食事についても「カーボローディング」や「プロテイン」の摂取タイミングなど、以前とはまったく異なる考え方が提唱されています。これらの最新情報を指導者が把握し、選手の食事管理に取り入れることで選手の健康維持につながります。
さらに、指導者が自ら主体的に学ぶ姿勢は、選手たちにもよい影響をもたらす可能性が高いです。指導者が学び続ける姿を選手たちが認識することで、自己研鑽に励むようになるかもれません。このように、指導者として最新の知識を探求することは、チーム力を向上させるためには必要な心構えといえます。

常にポジティブを意識する

指導者として選手に発する言葉は、常に「ポジティブ」を意識しましょう。選手は自分を認めてもらうことで、やる気や自信が高まります。選手の前向きな気持ちは、パフォーマンスを向上させるエネルギー源となり、結果的にチーム全体の士気も上がります。
たとえば、素晴らしいプレーをした選手には「ナイスプレー」と称賛の言葉をかけるとよいでしょう。指導者からの熱い言葉が選手を奮い立たせ、さらなる努力意欲がわいてきます。仮に失敗してしまった選手には、「次に期待しよう」や「もう一度チャレンジしよう」といった前向きな言葉をかけることで、選手もモチベーションを落とさずに、次のプレーにチャレンジできます。
一方、「ヘタクソ」や「ミスしやがって」などのネガティブな言葉は、選手のやる気を低下させるだけでなく、お互いの信頼関係が崩れてしまうかもしれません。そのため、「ポジティブ」を意識する心構えは、選手の成長とチーム力向上に欠かせない要素であり、スポーツ指導者として大切にすべき姿勢です。

選手とのコミュニケーションを大切にする

選手との良好なコミュニケーションは、スポーツを教える指導者にとって重要です。選手に技術や知識を伝える際、お互いに信頼関係がなければ、どれだけ熱意を持って伝えても選手に受け入れてもらえません。
選手との信頼関係を築くために必要な事項は以下の3つです。
● 挨拶
挨拶はコミュニケーションの第一歩であり、相手を尊重する基本的な行為です。日々の挨拶をとおして、選手との信頼関係を積み重ねていきましょう。
● 傾聴
選手の意見や感情を理解し、相手が求める適切な反応を示します。傾聴の姿勢を表すことで、選手は自分の意見を聞いてくれていると感じ、お互いの信頼感が深まります。
● 質問力
選手に自分で考えさせる「質問力」も重要です。効果的な質問により、課題発見や解決への道を自分で模索できるため、自己成長への意欲が向上します。
このように、選手とのコミュニケーションは指導者としての重要な役割であり、常に心がけるべき姿勢です。

ハラスメントに注意する

近年、テレビやインターネットでスポーツ指導者のハラスメントがたびたび報道されています。指導者の熱意が一定の境界線を超えると、度を超えた発言や暴力行為につながり、最終的に指導者と選手間に深刻な禍根を残します。しかし、このようなハラスメント行為はどのような状況でも許されるものではありません。
選手は指導者からの指導を必要としており、ハラスメント行為はその信頼関係を根本から壊してしまう行為です。また、ハラスメントは法的な問題や刑事事件につながるケースもあります。
そのため、スポーツ指導者は「ハラスメント」をしない強い覚悟が求められます。選手一人ひとりを尊重し、選手の成長を最優先に考えることがスポーツ指導者に求められる心構えです。

 

2.チーム力を向上させるためにスポーツ指導者がやるべきこと

チーム力を向上させるには、スポーツ指導者と選手間の関わりが大切です。ここでは、チーム力をアップさせるために指導者として実践する具体的な方法を解説します。

チームの目標設定をする

チーム力を高めるには、すべての選手が認識できる目標設定が重要です。同じ目標を選手全員が理解することで、チーム全体に一体感が生まれ、チームの結束力が高まります。高校野球を例にあげると、多くの選手が掲げる目標は「甲子園出場」ではないでしょうか。
目標を設定することで、選手たちは「甲子園」に出場するため、厳しいトレーニングにも耐えられます。このように、チーム力を高めるには全選手のモチベーションが高まる目標設定が大切です。

個人としての目標設定を行う

チーム力を高めるうえで、個人ごとの目標設定も重要な要素です。なぜなら、それぞれの選手が自身のパフォーマンスを向上させれば、チーム全体の成果にも影響するためです。
たとえば、サッカーで点を取るポジションの選手に毎日500本のシュート練習を目標に掲げたとします。選手は目標達成のために努力を重ねた結果、選手の得点力は格段に向上し、チームの勝利に大きく貢献しました。したがって、個人ごとに最適な目標設定を行うのは、チーム力を向上させるための重要なタスクといえます。

チームで話し合う場を積極的に設ける

スポーツは、チームとしての連携が必要不可欠です。そのため、チーム力を向上させるには、選手全員が積極的に話し合う場が大切です。こうした協議のなかで、選手が自らの意見を出し合い、問題点や改善点を共有します。
具体的な例として、バレーボールやバスケットボールなどのスポーツでは、試合中のタイムアウトや休憩時間を利用して選手や監督が集まり、戦略や改善点について話し合う場面をよく見ます。これらの機会は、チーム全体で勝利を目指すには何が必要かを話し合う重要な時間です。
それぞれの選手が自分の意見を主張し、他選手からフィードバックを受けとることで、チーム全体としての戦略の修正にもつながります。そのため、選手全員が参加する話し合いの場は、チーム力を向上させるための重要な手段といえるでしょう。

 

3.選手のやる気をUPさせるためにスポーツ指導者が取るべき行動

スポーツの世界では、選手のやる気とチームのパフォーマンスは深く結びついています。選手個々のやる気が、チームの成果に大きく影響を与えるためです。それでは、指導者としてどのような行動をとれば、選手のやる気を引き出せるのでしょうか。ここでは、選手のやる気をアップさせるために指導者がとるべき行動を紹介します。

選手のモチベーションを上げるフィードバック

スポーツ選手のモチベーションを上げるには、フィードバックは極めて重要な要素です。適切なフィードバックは選手のやる気を高めるだけでなく、パフォーマンスの向上にもつながります。しかし、選手のミスや成功のたびに指導者からフィードバックをすると、選手の自立を妨げ、逆効果になるかもしれません。
たとえば、選手が試合でミスをしたとき、すぐさま指導者が「ここを修正すればよかった」とフィードバックするのではなく、選手自身に「失敗の原因は何だろう」と問いかけ、自己反省の時間を持たせることが重要です。
このように、選手のやる気を上げるフィードバックは指導者に必要なスキルであり、選手に声をかけるタイミングの見極めも重要です。

選手に合ったコーチングを行う

コーチングとは、選手一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、目標達成のためにサポートするプロセスです。指導者からの一方的な指導ではなく、選手と指導者間の対話や質問をとおして、自己解決の道筋やモチベーション向上を重視します。
コーチングの具体的な手法としては、質問やフィードバック、励まし、実践と反省などさまざまです。これらの手法は、指導者が選手の感情や行動、結果を理解するために使用されます。したがって、選手のやる気をアップさせるには個人ごとに最適なコーチングが求められます。

チームの強みと弱みを把握する

選手のやる気を引き出し、パフォーマンスを最大限に発揮するには選手に「成功体験」を数多く与えることが重要です。成功体験は選手の自信を高め、さらなる成長を促すステップです。そのためには、指導者としてチームの強みと弱みを正確に把握しなければなりません。
チーム全体はもちろん、選手の特性やスタイル、特技や弱点を理解し、総合的に評価することで、強いチームを作る戦略が立てられます。したがって、指導者はチームを細かく分析し、それに基づいた指導を行うことで選手のやる気が引き出せます。

 

4.スポーツ指導者に求められるスキル

スポーツ指導者として選手やチームを成長させるには、必要不可欠なスキルがいくつかあります。スポーツ指導者に必要なスキルを持ち合わせていないと、チーム力の向上はもちろん、選手の成長を妨げてしまうかもしれません。ここでは、指導者に欠かせないスキルを紹介します。

コミュニケーション力

スポーツ指導者は選手やチーム関係者と良好な関係を築くために、コミュニケーション力が欠かせません。コミュニケーション力がなければ、自分の伝えたいことが理解されず、それが原因でトラブルに発展する可能性もあるためです。
これは、選手のパフォーマンスを阻害するだけでなく、チームの士気や一体感を損なう可能性のある重大な問題です。たとえば、サッカーのシュート練習を実施する際、指導者がトレーニングの意図や目的を選手に説明できないと、期待する効果が得られない恐れがあります。
逆に、指導者が明確で効果的なコミュニケーションがとれれば、選手は指導の意図を理解し、適切なトレーニングが実施できるでしょう。以上のことから、スポーツ指導者は選手やチームの関係者との円滑な意思疎通を図るためのコミュニケーション力が求められます。

語学力

スポーツは国境を超えて広く行われており、さまざまな国籍や背景を持つ選手たちが一緒にプレーする機会が増えています。そのため、指導者にも語学力が求められています。文部科学省の調べによると、英語を公用語にしている国は54か国あり、第一言語として英語を話す人口は20億人以上です。
英語を話せる指導者がいれば、チーム内に外国人選手がいても、円滑なコミュニケーションが行えます。また、語学力のある指導者はチーム内の仲介役も兼任します。さまざまな国籍の選手が一緒にプレーするなかで言葉の壁を取り除くことは、チームの雰囲気やパフォーマンスを向上するためには大切です。このように、現代のスポーツでは指導者に語学力は必要なスキルであり、選手のパフォーマンスを引き出すための重要な要素です。

 

5.周囲から信頼されるスポーツ指導者とは

スポーツの指導者として、もっとも重要なのは選手やスタッフといったコミュニティから信頼を勝ちとることです。ここでは、周囲から信頼されるスポーツ指導者について解説します。

スポーツ心理学に精通している

スポーツ心理学とは、スポーツ選手のメンタルを中心に研究する学問です。選手のメンタル状態は、パフォーマンスに大きな影響を及ぼします。例をあげると、ゴルフや卓球、アーチェリーなどの競技は、選手の精神状態が成績に直結するスポーツです。
こうしたメンタル面が重要なスポーツで選手が不調に陥った際、スポーツ心理学を学んでいる指導者であれば、選手のメンタルを改善させる具体的なアドバイスができるでしょう。また、極度に緊張している選手がいた場合は「ポジティブ」な言葉を相手に送り続けることで緊張をほぐせるかもしれません。
このように、スポーツ心理学に精通した指導者は、選手のメンタル面をケアできることから信頼される存在といえるでしょう。

スポーツマンシップを大切にしている

周囲から信頼されるスポーツ指導者は、勝利を追求するだけでなく、勝利にいたるまでのプロセスと相手を尊重する心を持ち合わせています。これはスポーツの精神、すなわちスポーツマンシップを大切にしている証です。スポーツマンシップとは、公正な対戦や相手の尊重、そしてフェアプレーをする姿勢を指します。
こうした精神を持つ指導者は、試合中に悪質なプレーを選手に強要することは決してありません。したがって、スポーツマンシップを大切にする指導者は、選手だけでなく周囲からも高い信頼を得られるのです。

 

6.まとめ

本記事では、スポーツ指導者がチーム力を向上させるための心構えを解説しました。チーム力を向上させるには、各選手に合わせた具体的な目標設定が重要であり、それにより選手のパフォーマンスやチーム全体の成果にも影響します。
また、指導者としてコミュニケーション力や語学力といったスキルが必要な理由も説明しました。さらに、周囲から信頼される指導者になるには、スポーツ心理学に精通している、スポーツマンシップを大切にしているといった心持ちが大切です。
これからスポーツ指導者を目指す人は、今回の記事を参考に周囲から必要とされる指導者を目指してください。

 

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